イエローハット — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-04
1. FC本部情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社イエローハット (Yellow Hat Ltd.) |
| 本社所在地 | 〒103-0003 東京都中央区日本橋馬喰町1-4-16 |
| 設立年 | 1958年10月 (創業は1961年) |
| 代表取締役 | 堀江 昭 |
| 資本金 | 150億7,200万円 |
| 上場市場 | 東証プライム (証券コード: 9882) |
| 拠点数 | 国内 740店舗超 (2025年2月時点) |
| 特徴 | カー用品販売・整備の国内大手。タイヤ販売に強み。 |
| TEL | 03-6866-1681(代表) |
ソース:
2. FC加盟条件
イエローハットのフランチャイズは、一般的な「売上連動型ロイヤリティ」を主軸とするモデルではなく、本部からの「商品仕入れ」による差益を重視した独自の契約体系を持つケースが多い(地域や契約時期による)。
| 項目 | 金額(標準プラン) | 備考 |
|---|---|---|
| **加盟金** | **330万円 (税込)** | ノウハウ提供・商標使用 |
| **保証金** | **200万円** | 預託金(非課税) |
| 研修費 | 55万円 | 店長研修、ピット作業技術研修 |
| **契約期間** | **5年間** | 自動更新規定あり |
| **ロイヤリティ** | **月額固定 10万円〜20万円** | **または売上・粗利の数%。商品供給契約と連動。** |
| 広告分担金 | 月額 5万円〜15万円 | 全国テレビCM、WEB販促支援 |
| 初期投資目安 | 5,000万〜1.5億円 | 物件(大規模ロードサイド)、在庫仕入、ピット設備 |
特徴:
ソース:
3. 店舗数・推移
| 時期 | 国内店舗数 | 備考 |
|---|---|---|
| 1975年 | FC1号店 | 栃木県宇都宮市にオープン |
| 1995年 | 400店舗 | 全国主要国道沿いへの出店完了 |
| 2012年 | 500店舗 | 車検センターの併設を全店規模で開始 |
| 2024年 | 740店舗 | タイヤ専売店の「タイヤショップACUTO」なども傘下 |
| 2025年 | **760店舗超** | **既存のガソリンスタンドや車整備工場からの看板替え加盟が増加** |
成長背景:
ソース:
4. 収益の実態
収益モデルケース(敷地300坪・月商2,500万円・客単価6,000円の場合)
| 項目 | 内容 | 収支額 |
|---|---|---|
| **月間売上高** | タイヤ、オイル、バッテリー、車検工賃 | 25,000,000円 |
| 売上原価 | 商品仕入(約65%) | ▲16,250,000円 |
| **売上総利益(粗利)** | **8,750,000円** | |
| ロイヤリティ (固定想定) | ▲200,000円 | |
| 地代家賃 | 大型ロードサイド(定期借地等) | ▲1,500,000円 |
| 人件費 | 店長+ピットスタッフ5名+レジ3名 | ▲3,500,000円 |
| 広告宣伝費 | 本部協力金+自社チラシ | ▲800,000円 |
| 水光熱費・消耗品 | ピット設備の電力等 | ▲500,000円 |
| **営業利益(オーナー純利益)** | **純利益率:約9% (売上対比)** | **2,250,000円** |
収益の安定性
投資回収期間
| 区分 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 最短 | **4.0年〜6.0年** | 車検台数が早期に安定し、自社専売タイヤの販売比率が高い場合。 |
| 平均的 | 7.0年〜9.0年 | 大規模店舗の新規建設・設備投資。 |
| 保守的な計画 | 12.0年〜 | ネット通販(Amazon・楽天等)との価格競争激化による粗利低下。 |
5. サポート体制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イエローハット・アカデミー | 整備士資格の取得支援から、在庫管理(発注最適化)のロジック研修まで。 |
| 巨大流通センター「YLL」 | 全国を網羅する物流網により、欠品させない即納体制の提供。 |
| PB(プライベートブランド)開発 | タイヤ、エンジンオイル、ワイパー等、中抜きコストのない高利益商品の供給。 |
| デジタルピット予約システム | スマホからの車検・オイル交換予約を各店POSとリアルタイム連動。 |
| 店舗什器・レイアウト支援 | 購買心理に基づいた「売れる売場」を本部VMDチームが設計。 |
| 全国一斉チラシ・WEB販促 | 圧倒的な発行部数とWEBアクセスを活かした、店舗レベルでは不可能な集客。 |
6. 評判
ポジティブ傾向
ネガティブ傾向
ソース:
7. 競合比較
| 項目 | イエローハット | オートバックス | ホームセンター (用品) |
|---|---|---|---|
| **最大の特徴** | **タイヤの強さ・オーナー裁量** | 業界No.1・標準化・大型化 | 安さ・ついで買い |
| **店舗数** | **740+ (肉薄)** | 600+ | 数千 |
| **整備力** | **高 (指定・認証工場完備)** | 高 | 低 |
| **PB商品比率** | **高 (特にタイヤ)** | 中 | 低 |
8. リスク・懸念点
| リスク | 度合 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|---|
| **ネット通販の台頭** | 高 | タイヤ等をネットで買い、持ち込み取付を頼まれる。 | 「持ち込み取付料」の設定と、店舗購入時の「無料付帯保証」での差別化。 |
| **車の電脳化・ブラックボックス化** | 高 | 汎用のツールでは整備できない最新車種の増加。 | 本部による最新診断機(スキャンツール)の共同購入・研修。 |
| **暖冬の影響** | 中 | スタッドレスタイヤが売れないことによる冬場の収益激減。 | キャンプ用品(アウトドア)や車内快適グッズなど、天候不問のラインナップ強化。 |
撤退条件(詳細)
失敗パターン
1. 「在庫の不適正化」: 売れない旧型パーツを抱え続け、キャッシュが回り、鮮度の高い新製品が置けなくなる。
2. 「ピット稼働率の低下」: 受付と作業の連携が上手くいかず、ピットが空いているのに客を待たせて評価下落。
3. 「人件費の暴走」: 資格手当や深夜営業等で人件費が膨らみ、粗利の大半が消える。