焼肉きんぐ — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-05
⚠️ 重要アップデート(2025〜2026年)
焼肉きんぐは新規フランチャイズの受付を事実上停止し、直営比率を高める方針に転換した。現在の既存FCオーナーは増店時もケース審査が必要。新規加盟希望者は直接問い合わせが必要。物語コーポレーションは年間100店舗出店計画を直営主体で継続している。
1. FC本部・企業情報
| 項目 | データ | ソース |
| 会社名 | 株式会社物語コーポレーション | https://www.monogatari.co.jp/ |
| 本社所在地 | 〒440-0083 愛知県豊橋市向山台町3番地 | 公式(旧表記:名古屋市中区) |
| 設立年 | 1949年(創業)、1967年法人化 | 公式IR |
| 代表取締役 | 加藤 央之 | 公式 |
| 資本金 | 32億円 | 東証プライム |
| 上場市場 | 東証プライム(証券コード: 3097) | 東証 |
| 焼肉きんぐ店舗数 | 約350店舗(2025年5月・全国350店舗目達成) | foodrink.co.jp |
| グループ全体店舗数 | 837店舗(2025年6月期時点) | 物語コーポレーション公式発表 |
| 主な業態 | 焼肉きんぐ・丸源ラーメン・寿司・うどん・レストラン等 | 公式 |
| TEL | 0532-52-5550(代表) | 公式 |
ブランド概要:
物語コーポレーションが2011年に投入した「テーブルオーダー式食べ放題焼肉」の旗艦ブランド。席に座ったままタブレットで何度でも追加注文できる利便性、300種類以上のメニュー、大型ロードサイド店舗による「家族の記念日は焼肉きんぐ」という文化的定着が成長エンジン。2021年に公式FCを開始したが、2022年以降の食肉価格高騰を受けて直営主体へ方針転換。2026年6月期は6期連続の増収増益・過去最高益を見込む。東証プライム上場の物語コーポレーションが背後にあり、FC業界でも最高クラスの財務基盤を持つ。
2. 加盟条件・初期費用
初期費用内訳
| 項目 | 金額 | 備考 |
| 加盟金 | 500万円(税別) | 商標・食べ放題業態ノウハウ使用権 |
| 保証金 | 400万円(税別) | 精肉一括大量供給の与信担保 |
| 研修費 | 110万円 | 豊橋本部・研修店での食べ放題運営・接客・経営研修 |
| 建物・内装設備工事 | 5,000万〜1.5億円 | 大型ロードサイド専用。200席以上・大型換気設備 |
| 無煙ロースター(テーブル全台分) | 1,000万〜3,000万円 | 全テーブル分の設備投資 |
| 厨房・サラダバー設備 | 500万〜1,000万円 | 大量仕込みに対応した厨房 |
| タブレット注文システム(全テーブル分) | 200万〜500万円 | 自社開発システム |
| 土地・建物取得または賃借費 | 別途 | ロードサイド大型物件 |
| 運転資金 | 500万〜1,000万円 | 開業後3ヶ月分 |
| **初期投資総額目安** | **約8,000万〜3億円** | 規模・土地状況によって大幅変動 |
月間固定費内訳
| 項目 | 金額 | 備考 |
| ロイヤリティ | 売上の3〜5% | システム・SV・メニュー開発込 |
| 広告分担金 | 売上の約2.0% | 全国TVCM・29日「肉の日」大型販促 |
| 地代家賃 | 売上の5〜7%(ロードサイド) | 大型物件のため絶対額は大きい |
| 無煙ロースター清掃・メンテ費 | 月30万〜50万円 | 全テーブル分の設備維持 |
| 大型換気ダクト電気代 | 月15万〜30万円 | 焼肉業態の固有コスト |
| タブレット・IT維持費 | 月5万〜10万円 | 自社開発システム使用料 |
契約条件:
契約期間: 10年間(大型設備投資の長期回収を前提)
推奨自己資金: 総投資額の30%以上(2,400万〜9,000万円)
中途解約: 違約金発生(大型投資回収中のため高額になる可能性)
**注意: 2022年以降、新規FC受付は事実上停止。既存FCオーナーの増店も個別審査制**
3. 店舗数・出店動向
| 年 | 店舗数 | 増減 | 備考 |
| 2011年 | 1店 | — | 愛知県に1号店オープン |
| 2016年 | 100店 | +99 | ロードサイド型食べ放題焼肉チェーンとして急成長 |
| 2021年 | 350店 | +250 | コロナ禍でも「家族外食再開の筆頭」として爆発的需要 |
| 2022年 | 370店前後 | +20 | 食肉高騰でFC受付停止・直営主体へ転換 |
| 2024年 | 約330店(直営中心) | − | 直営主体への方針転換で店舗数は実質維持 |
| 2025年5月 | 350店(全国350店舗目) | +20 | 全国350店舗目・いわき泉店オープン(福島県) |
| 2025年6月期 | 約355店 | +5 | 直営主体で継続出店中 |
物語コーポレーション全体: 2024年4月にグループ700店舗突破、2025年6月期で837店舗。社長は将来的に500〜600店舗まで焼肉きんぐを拡大できると発言。
4. 収益モデル・オーナー収益の実態
モデルケース
| ケース | 月商 | 営業利益 | オーナー年収 |
| 郊外ロードサイド大型店200席・好調時 | 5,000万円 | 805万円 | 約8,000万円/年以上 |
| 標準的ロードサイド大型店150席 | 3,500万円 | 420万円 | 約4,000万円/年 |
| 小型・不振店舗 | 1,500万円 | −100万円以下 | 赤字 |
収益モデル詳細(月商5,000万円・200席・郊外大型店の場合)
| 費目 | 月額(推定) | 比率 |
| 月間売上高 | 50,000,000円 | 100% |
| 食材原価(精肉・野菜・サラダバー) | ▲21,250,000円 | 42.5%(食べ放題のため高原価率) |
| **売上総利益(粗利)** | **28,750,000円** | **57.5%** |
| ロイヤリティ(5%) | ▲2,500,000円 | 5% |
| 広告分担金(2%) | ▲1,000,000円 | 2% |
| 地代家賃(6%) | ▲3,000,000円 | 6% |
| 人件費(21%) | ▲10,500,000円 | 21% |
| 水光熱費(換気・ロースター電気) | ▲3,000,000円 | 6% |
| 消耗品・販促・設備メンテ | ▲1,450,000円 | 2.9% |
| **営業利益(オーナー純利益)** | **7,300,000円** | **14.6%** |
損益分岐点
| 月商 | 状況 |
| 1,500万円以下 | 赤字(大型設備の固定費が賄えない) |
| 2,000万円 | 損益分岐点付近 |
| 3,000万円 | 安定黒字(年収2,000万円超の見込み) |
| 5,000万円以上 | 高収益(好立地の大型ロードサイドで達成可能) |
投資回収期間
| 区分 | 期間 | 条件 |
| 最短 | 3〜4年 | 好立地・月商5,000万円以上 |
| 平均 | 5〜7年 | 標準的なロードサイド大型店 |
| 要注意 | 10年以上 | 建設費が高額な場合・集客が想定を下回った場合 |
5. 本部サポート体制
| 項目 | 内容 |
| 物語コーポレーション一括精肉調達 | 国内外の大手牧場との直接契約による安価・安定供給。スケールメリット最大化 |
| テーブルオーダーシステム(自社開発) | テーブルから全メニューを注文できる独自IT基盤。並ばず注文できる体験が核心 |
| AI廃棄・在庫最適化システム(2025年) | 各テーブルの注文量・滞在時間・残飯をAI解析し廃棄ロスを前年比30%削減 |
| 食べ放題管理マニュアル | 「いかに満足して食べてもらいながら廃棄を制御するか」の精緻なオペレーション指南 |
| 専属オープンスペシャリスト | 開業前に専属担当者が人材育成から店舗設計まで全面支援 |
| SV週次巡回 | 食材回転・ロースター清掃・接客のQSC専用監査 |
| 24時間品質緊急対応 | 食材品質・衛生トラブルへの即応 |
| バイオガス堆肥化パートナーシップ | 焼肉後の生ゴミを全て堆肥化するパートナーシップ締結(環境訴求) |
6. オーナー・加盟者の評判
ポジティブな声
「食べ放題焼肉という業態は他の追随を許さない規模と集客力がある」
「物語コーポレーションの精肉一括調達で食材コストが自社調達より安い」
「テーブルオーダーシステムが優秀で、スタッフの動線が減り人件費を抑えられる」
「肉の日(29日)のキャンペーンが強力で月末の売上が安定する」
「東証プライム上場企業が本部なので安心感が違う。経営が安定している」
ネガティブな声
「初期投資が1億〜3億円規模になる。失敗した時のダメージが甚大」
「食肉価格高騰で原価率が42〜45%に上昇し、利益が削られている」
「2022年以降は新規FC受付が停止されており、参入の機会がない」
「ランチ・ファミリー層主体のため、平日夜・雨の日などに客足が落ちやすい」
「牛角など競合チェーンとの価格・質の比較をされやすい」
FC加盟者の集団訴訟・大規模トラブル: 確認されていない(2025年時点)。東証プライム上場で情報開示が充実。
7. 競合他社との比較
| FC名 | 初期投資 | ロイヤリティ | 特徴 |
| **焼肉きんぐ** | **8,000万〜3億円** | **売上3〜5%** | 食べ放題・テーブルオーダー・ファミリー特化。FC新規停止中 |
| 牛角 | 5,000万〜1億円 | 売上5〜6% | 大衆化・無煙・コロワイド調達力。単品中心 |
| 安楽亭 | 3,000万〜7,000万円 | 売上3〜5% | 低価格・都市近郊型 |
| 焼肉ライク | 1,500万〜4,000万円 | 売上5% | 一人焼肉・一人前対応・低初期投資 |
| 牛繁 | 5,000万〜1億円 | 売上4〜5% | 食べ放題・関東中心 |
8. リスク・撤退条件
主要リスク
| リスク | 度合 | 内容 | 対策 |
| 食肉(牛肉)の国際価格高騰 | 高 | 食べ放題は廃棄が多いため、牛肉価格高騰がダイレクトに利益を直撃。原価率45%近辺が常態化 | AI廃棄最小化・食べ放題コースの価格改定・物語コーポ直接調達の活用 |
| 大型初期投資の回収圧力 | 高 | 8,000万〜3億円の初期投資。月商が計画を下回ると長期赤字に陥る | 精緻な立地調査・物語コーポレーションの立地診断ツール活用 |
| FC新規受付停止 | 高 | 2022年以降の新規FC受付停止で、新規参入がほぼ不可能 | 直接問い合わせ・既存加盟者への事業継承を狙うルートのみ |
| 同業(食べ放題焼肉)の競合増加 | 中 | 牛繁・安楽亭等の食べ放題競合チェーンが同エリアに出店するリスク | プレミアムコース・「きんぐ限定」食材で差別化 |
撤退・解約条件
| 項目 | 内容 |
| 中途解約 | 違約金発生(10年契約のため高額になる可能性。要資料請求) |
| 競業避止 | 契約終了後一定期間・エリア内での類似業態(食べ放題焼肉等)禁止 |
| 大型設備の処分 | 撤退時には無煙ロースター・換気設備等の大型設備の処分コストが発生 |
9. 採用・人材要件
| 項目 | 内容 |
| 必要人員 | 店長1〜2名+アルバイト15〜25名(200席の大型店) |
| 求める適性 | 大人数の家族への接客力・食べ放題の公平・迅速な管理能力・食材管理の几帳面さ |
| 研修内容 | 豊橋本部・研修店での研修(約3〜4週間)。専属オープンスペシャリストが開業前支援 |
| 未経験可否 | 可。物語コーポレーション統合研修でサービス・食材・衛生の高品質教育を実施 |
| 人材確保難度 | ロードサイド郊外店では周辺の労働力確保が課題。大型店のため必要人員が多い |
10. SNS・ブランド力
| 項目 | 内容 |
| 公式Twitter | @yakinikuking_jp。「肉の日(29日)」大型割引キャンペーン・新メニュー豪華盛りで毎月話題 |
| Instagram | @yakinikuking。SNS映えする豪快な肉の大皿写真がUGCとして拡散 |
| ブランド認知度 | 全国47都道府県に出店完了(2024年)。全国規模のブランド |
| 「家族の記念日」ポジション | 「子供の誕生日は焼肉きんぐ」という文化的定着が強み。ファミリー市場で圧倒的No.1 |
| 話題性 | 東洋経済・NewsPicks等のビジネスメディアで「一人勝ち」「最高益」と頻繁に報道 |
| キャンペーン | 毎月29日「肉の日」の割引施策が集客の安定化に貢献 |
11. 市場環境・業界動向
| 項目 | 内容 |
| 焼肉市場規模 | 国内焼肉市場約7,000億円(外食)。食べ放題業態が急成長 |
| 業界動向 | 倒産急増の焼肉業界で焼肉きんぐだけが「一人勝ち」の構図(東洋経済2025年) |
| ファミリー外食のハレ食市場 | インフレ時代に「元が取れる満足感」が増す食べ放題業態への構造的追い風 |
| 物語コーポの不動産戦略 | 郊外の「勝ち続ける」不動産選定ノウハウが競合との差別化軸(楽待記事) |
| 食肉価格高騰 | 国際的な牛肉需要増加・円安で食材原価が高止まり。食べ放題価格改定が課題 |
| 将来出店余地 | 社長発言では500〜600店舗まで拡大余地あり。年100店舗出店計画(直営主体) |
12. JFA加盟状況
| 項目 | 内容 |
| JFA加盟 | 物語コーポレーションとして正会員(日本フランチャイズチェーン協会)。東証プライム上場 |
| 上場による情報開示 | 有価証券報告書・月次IR情報・決算説明会資料を定期公開。財務透明性は業界最高クラス |
| FC受付状況 | 2022年以降、新規FC受付を停止。公式サイトでの加盟者募集は事実上終了 |
13. 融資・資金調達情報
| 項目 | 内容 |
| 必要自己資金 | 2,400万〜9,000万円(総投資額の30%以上) |
| 初期投資総額 | 8,000万〜3億円(物件規模・土地取得か賃借かによって大幅変動) |
| 日本政策金融公庫 | 東証プライム上場の物語コーポレーション傘下として最高評価(Sランク相当)。大型融資実績あり |
| 商工中金・メガバンク協調融資 | 大型ロードサイド店舗建設融資において業界屈指の低金利・長期融資を実現可能 |
| 物語コーポレーション支援融資 | グループのFC支援融資パッケージの最大活用で初期負担を軽減できるケースあり |
| 融資のポイント | 大型ロードサイド物件の商圏分析(5km圏内の年齢・家族構成・競合)・物語コーポの立地診断データを提示 |
| 注意事項 | 新規FC受付停止のため、融資相談自体が現状では難しい。事業継承・既存オーナーからの購入が主な参入ルート |
補足: 焼肉きんぐの「一人勝ち」の構造と投資判断
なぜ焼肉業界倒産ラッシュの中で焼肉きんぐだけが成長できるのか
| 要因 | 内容 | 競合との差 |
| 物語コーポレーションの一括精肉調達 | 東証プライム上場の調達力で競合より安価に高品質肉を確保 | 個人経営・小チェーンには不可能な価格競争力 |
| AI廃棄最小化システム | 各テーブルの注文パターン学習で廃棄ロスを前年比30%削減 | 食べ放題の最大コスト(廃棄)を技術で解決 |
| テーブルオーダー特許 | 席を立たずに注文できる自社開発システム | 模倣困難な顧客体験の特許的優位 |
| 「家族の記念日」文化の独占 | 「子供の誕生日は焼肉きんぐ」という文化的定着 | 特定の食事機会を独占するポジショニング |
| 不動産戦略の精緻化 | 全都道府県出店を達成した立地選定ノウハウ | データに基づく商圏分析が競合を圧倒 |
焼肉きんぐの業績推移(物語コーポレーション全体)
| 期 | 売上(焼肉部門・直営) | 前年比 | 備考 |
| 2019年6月期 | — | — | 焼肉きんぐ137店舗 |
| 2022年6月期 | — | — | FC受付停止・直営主体転換 |
| 2024年7〜12月 | (全社)前年比15%増 | +15% | 利益は微増(食材高騰の影響) |
| 2025年6月期(予想) | 前年比11.7%増 | +11.7% | 焼肉部門売上(直営店) |
| 2026年6月期(予想) | 連結純利益74億円(過去最高見込) | +20% | 6期連続増収増益 |
焼肉きんぐへの投資判断サマリー
| 評価軸 | 評価 | コメント |
| 本部財務の安定性 | ★★★★★ | 東証プライム。6期連続増収増益。過去最高益更新中 |
| ブランドの成長性 | ★★★★★ | 年100店舗出店計画。全国350店舗から500〜600店舗へ |
| FC新規参入可能性 | ★☆☆☆☆ | 新規FC受付停止。参入機会はほぼゼロ |
| オーナー収益性 | ★★★★☆ | 高収益だが初期投資が大きく投資回収リスクあり |
| リスク | ★★★☆☆ | 食肉高騰・大型投資・新規FC不可 |
| 推奨立地 | — | 郊外ロードサイド大型物件。ファミリー人口が多い商圏 |
参考ソース
1. 物語コーポレーション 公式サイト
2. 物語コーポレーション フランチャイズ事業
3. 焼肉きんぐ 350店舗目オープン(foodrink.co.jp)
4. 焼肉きんぐのフランチャイズは儲かる?(strate.biz)
5. 焼肉きんぐ フランチャイズ(next-business)
6. フランチャイズの窓口 焼肉きんぐ
7. 倒産急増の焼肉業界で最高益(NewsPicks)
8. 焼肉きんぐが一人勝ちの理由(東洋経済)
9. 物語コーポ グループ700店舗突破(公式)
10. 焼肉きんぐ 郊外で勝ち続ける不動産戦略(楽待)
11. 物語コーポ 24年7〜12月決算(foodrink)
12. 2025年版焼肉チェーン店舗数ランキング(日本ソフト販売)
13. 加盟数を増やす焼肉きんぐのFC特徴・口コミ(yakiniku-fcmanual.com)
14. 焼肉フランチャイズは儲かる?(フランチャイズWEBリポート)
15. フランチャイズで焼肉店を経営(foods-route.jp)
16. 物語コーポレーション[3097]経営上の重要な契約(Ullet)
17. 食べ放題「焼肉きんぐ」FC加盟募集(フランチャイズWEBリポート)
18. 焼肉フランチャイズ「焼肉きんぐ」が熱い(フランチャイズWEBリポート)
19. 日本フランチャイズチェーン協会(JFA)会員一覧
20. 日本政策金融公庫(融資情報)