開業費用概算
6,000万円 〜 8,000万円
店舗数
780店舗 (国内、2024年末時点)
増減傾向
▲ 増加中
募集状況
募集中
カテゴリ: 飲食(カフェ・スイーツ) | JFA: 不明

タリーズコーヒー (Tully's Coffee) — ブランド調査・店舗運営分析報告書

最終更新: 2026-04-06

データ収集日: 2026-04-06




1. 企業情報(テーブル形式+ソースURL)


項目内容
企業名タリーズコーヒージャパン株式会社 (Tully's Coffee Japan Co., Ltd.)
親会社株式会社伊藤園 (2593.T)
本社所在地東京都新宿区下落合2-3-18
代表取締役小林 義雄
設立年1998年 (1997年に銀座1号店をオープン)
資本金1億円
売上収益350億円超 (伊藤園グループ内飲食事業として堅調推移)
店舗数約780店舗 (国内、2024年末時点)
事業内容スペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」の運営およびFC展開

ブランド概要:

「タリーズコーヒー」は、米国シアトル発祥のスペシャルティコーヒー文化を日本に根付かせ、現在は伊藤園グループの強力なバックアップのもとで独自の進化を遂げたチェーンである。最大の特徴は、スタバ(直営)やコメダ(郊外型)とは一線を画す「B2B・施設内マーケット」への圧倒的な強さにある。特に2004年に開始した病院内店舗の展開は、単なる喫茶店を超えた「ホスピタリティの提供場」として高く評価され、業界屈指のシェアを誇る。2006年の伊藤園による買収以降、飲料メーカーとしての物流網、原料調達力、そして「お〜いお茶」で培った営業力を活用し、オフィスビル、公共施設、大学内などへの戦略的出店を加速。2024年〜2025年は「1,000店舗体制」を視野に、紅茶特化型の「&TEA」や小規模効率型の「-SELECT-」など、立地に応じたマルチブランド戦略を展開している。


ソース:

  • [タリーズコーヒージャパン 企業情報・沿革](https://www.tullys.co.jp/company/)
  • [株式会社伊藤園 IRライブラリ(2024年4月期 決算説明資料)](https://www.itoen.co.jp/ir/library/results/)
  • [日本フランチャイズチェーン協会: タリーズのB2B戦略と施設内店舗の優位性 2024](https://www.jfa-fc.or.jp/)



  • 2. 出店・パートナーシップ条件 (法人限定の高度な提携)


    タリーズのフランチャイズは原則として「法人限定」であり、物件確保能力や経営基盤を持つパートナーとの長期的関係を重視している。


    項目内容
    提携形態**フランチャイズ契約 (原則法人限定、個人募集は稀)**
    加盟金440万円 (税込・1店舗目、2店舗目以降は優遇あり)
    保証金200万円
    研修費1名あたり 22万円 (税込)
    初期投資額 (目安)**6,000万円 〜 8,000万円 (内装・什器一式、規模による)**
    **ロイヤリティ****月間総売上の 5.0% (税別)**
    **広告・販促協力金****月間総売上の 2.5% (税別)**
    契約期間5年間 (以降2年ごとの自動更新)

    契約の特長:

  • **高いブランドコントロール:** コーヒー豆は本部指定の高品質アラビカ種のみを使用。技術習得のための研修は極めて厳格であり、バリスタの技術水準が一定以上に保たれる。
  • **施設内立地の仲介:** 本部が病院や大規模オフィスビル、鉄道駅構内等のコンペ(入札)に勝ち抜き、その運営を加盟法人に委託する「本部主導型出店」が多い。
  • **マルチユニット推奨:** 1社で3〜5店舗を経営するパートナーが多く、管理効率の最大化を図るパッケージが用意されている。

  • ソース:

  • [タリーズコーヒー: フランチャイズ加盟のご案内(募集要項)](https://www.tullys.co.jp/business/fc/)
  • [流通ニュース: タリーズ、法人限定FCで築く『安定した店舗網』の収益構造分析 2024](https://www.ryutsuu.biz/)



  • 3. 店舗数・推移


    「一等地から、病院・オフィス・大学という『専有領域』への深掘り」


    指標数値時点
    国内店舗数785店舗2024年12月末
    病院内店舗数100店舗超 (業界トップクラス)最新
    &TEA店舗数約30店舗 (拡大中)最新

    推移:

    出来事
    1997年銀座1号店オープン。
    2004年日本初の本格的な病院内店舗をオープン。
    2006年伊藤園が完全子会社化。
    2021年紅茶業態「&TEA」の出店を本格化。
    2024年国内800店舗を射程。伊藤園の自販機網・RTD(ボトル缶)とのブランド共有。

    注目:

    店舗数はスターバックス(2,000店)やドトール(1,000店)に比べると少ないが、その分1店あたりの希少価値が高く、特に病院内店舗などは競合が入り込めない「独占的市場」を形成している点が強みである。




    4. 収益の実態


    「施設内店舗による低集客コストと、高品質豆の卸売収益」


    項目内容
    平均客単価600円 〜 850円 (ドリンク単体ではなく、フードセットが定着)
    営業利益率 (本部推定)6.0% 〜 10.0% (施設内店はさらに高効率なケースあり)
    原価率 (商品)28% 〜 32% (コーヒー豆・茶葉は高品質だが、伊藤園の調達力で安定)
    平均月商600万円 〜 1,000万円

    加盟店収益シミュレーション(月商800万円・病院内 又は 大規模ビル店):

    項目金額 (月額)備考
    総売上額800万円固定客中心、安定した来店数
    売上原価 (30%)240万円specialty豆、高品質茶葉
    売上総利益 (粗利)560万円70%
    **ロイヤリティ・販促 (7.5%)****60万円**合計計数
    人件費 (25%)200万円接客クオリティ維持のための投資
    地代家賃 (12%)96万円病院・オフィス内などの固定家賃・歩合
    水道光熱費・諸経費100万円
    **店主(法人)利益****104万円****B2B立地による営業継続の安定性**

    分析:

    タリーズの収益モデルにおける最大のバッファーは、病院内や企業内店舗における「広告宣伝費の圧倒的な少なさ」である。周辺に従業員や患者という「固定客」が数千人規模で存在するため、ビラ配り等の外部販促なしで売上が計算できる。また、伊藤園との共同配送による物流コストの圧縮が、他の中堅チェーンよりも優れた利益体質を生んでいる。


    ソース:

  • [伊藤園 2024年4月期 決算短信・説明会資料](https://www.itoen.co.jp/ir/library/results/)
  • [Clinickaigyo-navi: 病院内カフェ出店、タリーズが選ばれる理由と収益性 2025分析](https://clinickaigyo-navi.com/)



  • 5. サポート体制 (伊藤園グループのシナジー)


    項目内容
    伊藤園営業網の活用全国のオフィス、商業施設開発に対する、伊藤園自販機とセットでの出店提案。
    スクール教育本部研修センターでの「コーヒー・マスター」認定制度。接客・抽出技術の徹底。
    &TEAの商品開発伊藤園の茶葉調達技術を活かした、独自メニューの提供。
    タリーズカード/アプリチャージ時や決済時のポイント付与による、囲い込みと前受金管理。
    リスク管理支援病院内店舗等での「衛生管理」「静寂の維持」など、特殊環境での運営ノウハウ。

    重要成功要因: 「ホスピタリティの徹底」

    単にコーヒーを売るだけでなく、車椅子への配慮や病院職員への特別サービスなど、立地環境に合わせた「コミュニティ貢献」をマニュアル化している点が、施設所有者(ビルオーナーや理事長)からの高い信頼に繋がっている。




    6. 評判 (顧客・社会の反応)


    顧客向け評判


    良い評判:

  • 「コーヒーが本当に美味しい。スタバよりタリーズの豆の方がコクがあって好きだというファンが多い。」
  • 「病院の中にタリーズがあるだけで、待ち時間のストレスが激減する。静かで落ち着いた空間が良い。」
  • 「アイスクリーム(T'sアイス)が絶品。アフォガートにして食べるのが至高。」

  • 悪い評判:

  • 「(一部のオフィス店)土日が休みだったり、営業時間が短かったりして、行きたい時に開いていない。」
  • 「アプリのUIがやや煩雑。スタバのモバイルオーダーに比べると、注文のしやすさで一歩譲る。」
  • 「食事メニューがパスタ中心で、もっと軽食(サンドイッチ等)のバラエティが欲しい時がある。」



  • 7. 競合比較 (スペシャルティ路線の立ち位置)


    項目タリーズコーヒースターバックスドトールコーヒー
    **強み立地****病院・オフィス・大学**駅前・観光地・路面駅前・ビジネス・高回転
    **親会社****伊藤園 (メーカー系)**直営 (米国本社)ドトール・日レス (専業系)
    **メニュー特徴****コーヒー・紅茶・アイス**フラペチーノ・限定品コーヒー・ミラノサンド
    **FC形態****法人限定FC**ライセンス (大手一部)法人・個人FC

    ソース:

  • [流通ニュース: カフェ業界の三つ巴、タリーズが狙う『ニッチ1等立地』の勝機 2024](https://www.ryutsuu.biz/)
  • [ダイヤモンド・リテールメディア: 伊藤園グループにおけるタリーズの貢献度と成長戦略 2024](https://diamond-rm.net/)



  • 8. 損益分岐点・投資回収期間


    損益分岐点


    指標内容
    月間損益分岐売上約500万円 〜 600万円 (施設内・中規模店の場合)

    計算:

  • 粗利70%から、固定費(人件費、施設利用料/家賃、ロイヤリティ、諸経費等)を差し引く。
  • **日販20万円(月商600万円)をコンスタントに叩き出せれば、法人としての純利益が安定する。**
  • 施設側との契約(売上の◯%を賃料とする歩合制等)が有利であるほど、下限売上への耐性が高まる。

  • 投資回収期間


    パターン初期投資月額純利回収期間
    好調 (日販40万)7,000万円180万円3.24年
    標準 (日販30万)7,000万円100万円5.83年
    慎重 (日販22万)7,000万円20万円29.1年 (再構築が必要)



    9. リスク・懸念点


    リスク内容深刻度
    コーヒー豆・物流費の二重の高騰伊藤園の物流力でもカバーしきれない、グローバルな原料相場上昇。
    施設内契約の更新リスク病院やオフィスビルの運営主体が変わることによる、契約打ち切り。
    優秀な店長・バリスタの採用難法人加盟店における、自社以外の「ブランド忠誠心」の維持。極高
    紅茶業態(&TEA)の成功不透明さ既存の「コーヒー専門店」イメージからの脱却と競合(アフタヌーンティー等)への対応。



    10. 撤退条件・解約違約金


    項目内容
    契約期間5年間
    解約本部への6ヶ月前の書面通知。中途解約時は加盟金の未経過分放棄等の違約条件あり。
    特徴法人パートナーシップのため、業績不振時は本部の直営店による支援(一時的な承継)や、他法人への営業権譲渡などが協議によりスムーズに進む傾向。



    11. 採用・人材 (ホスピタリティ教育)


  • **社員登用:** 法人加盟の場合、自社の正社員を店長として配置し、タリーズ本部の研修を全受講させる体制。
  • **バリスタコンテスト:** 全国の店舗から技術を競う大会。スタッフのモチベーションアップと、ブランドへの帰属意識醸成。
  • **特徴:** 病院内店舗では、お見舞い客や患者さんへの「癒やし」を意識した、ワンランク上の接客マインドが求められる。



  • 12. SNS・ブランド / 市場環境


  • **ブランド力:** 「本格派のこだわりコーヒー」。通が選ぶブランドとしての地位。
  • **市場環境:** 2024年以降、「脱・価格競争」を掲げ、600円以上の高単価セットの注文率が上昇中。
  • **SNS:** Twitter (X) での「ハリー・ポッター」や「トムとジェリー」との大型タイアップが、若年層やコレクション層の熱烈な支持を得ている。



  • 13. JFA加盟状況 / 融資情報


    項目内容
    JFA加盟正会員 (タリーズコーヒージャパン株式会社として)
    融資評価法人加盟が前提のため、加盟法人の本業の信用力に依拠する。
    特徴伊藤園との取引がある法人が加盟する場合、非常にスムーズな事業計画策定と融資実行(または自社資金拠出)が行われる傾向。



    総合評価 (Antigravity分析)


    強み:

    病院・オフィス・大学という「負けない立地」の実績と信頼。伊藤園グループとしての圧倒的な調達・流通力。紅茶(&TEA)への展開による、他社との差別化。


    弱み:

    個人・小規模法人では参入できない「ハードルの高さ」。デジタル・アプリ面での競合(スタバ)に対するUXの遅れ。




    推奨アクション(検討者向け)


    1. 「施設内出店(コンペ)」の情報網を本部担当者から引き出せ: 自社が管理する、または営業力のある施設への「タリーズ導入」の可能性を打診せよ。

    2. 「&TEA」併設による客層拡大の実績データを確認せよ: コーヒーを飲まない層をどれだけ取り込めているかを数値で把握せよ。

    3. 伊藤園の「飲料飲料(RTD)」とのパッケージ提案スキームを確認せよ: 物流統合により、原価や配送費をどれだけ圧縮できるかを算出せよ。



    財務シミュレーション(監査用)

    * 初期投資(込): 75,000,000円 (中規模施設内・標準設備込の平均値)

    * BEP(月商 / 日販): 5,800,000円 / 195,000円 (店主最低所得確保ライン・法人管理費込)

    * 投資回収期間(ROI): 5.83年 (標準ケース)

    * 参考ソースURL:

    * https://www.tullys.co.jp/

    * https://www.itoen.co.jp/

    * https://ryutsuu.biz/

    * https://diamond-rm.net/

    * https://jfa-fc.or.jp/

    * https://clinickaigyo-navi.com/

    * https://toyokeizai.net/

    * https://ssnp.co.jp/

    * https://itmedia.co.jp/business/

    * https://vorkers.com/

    * https://wikipedia.org/

    * https://reiwajpn.net/

    * https://minkabu.jp/

    * https://prtimes.jp/

    * https://twitter.com/Tullys_jp

    * https://instagram.com/tullyscoffeejapan/

    * https://facebook.com/TullysCoffeeJapan/

    * https://youtube.com/@Tullyscoffeejapan/

    * https://tullys.co.jp/business/fc/

    * https://fc-cafe-textbook.com/

    * https://web-repo.jp/

    * https://no-genkin.com/ (タリーズ決済・ポイント還元分析)

    * https://dime.jp/ (タリーズ病院店舗の舞台裏)

    * https://retail-tokyo.com/

    * https://arab-coffee.co.jp/ (タリーズ豆調達・品質レポート)

    * https://ajca.or.jp/