就労継続支援A型 (Employment Support Type A) — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-04
1. FC本部情報 (例:カムラック 等)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社カムラック (Comluck Inc.) |
| 本社所在地 | 福岡県福岡市博多区千代4-1-33 |
| 設立年 | 2013年 |
| 代表取締役 | 賀村 研 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 提携モデル | IT特化型就労支援「カムラック」のパッケージ展開 |
| 事業内容 | A型・B型事業所運営、ITアウトソーシング、FCコンサルティング |
| TEL | 092-260-1551 |
ブランドの概要:
就労継続支援A型は、障害者総合支援法に基づき、一般企業での就労が困難な障害者と「雇用契約」を結び、最低賃金以上の給料を支払いながら就労訓練を行う福祉サービスです。他の福祉事業と決定的に違うのは、利用者が「労働者」であるため、福祉給付金だけでなく「生産活動による売上」を確保しなければならない点にあります。特に「カムラック」モデルはIT、WEB制作、データ入力などの高付加価値業務を主軸に据えており、2024年の報酬改定(生産活動の赤字に対する厳格化)以降、最も持続可能性が高いモデルとして全国のFC希望者から注目されています。
ソース: https://comeluck.jp/company/, https://ai-fukushi.net/shuroshien-a/
2. FC加盟・開業条件 (標準モデル)
| 項目 | 金額 | ソース |
|---|---|---|
| 加盟金 | 3,300,000円(税込) | https://welfare-management.com/ |
| 開業・指定申請サポート | 1,100,000円 | 行政協議・物件確認・書類作成 |
| コンテンツ・研修費 | 1,100,000円 | 仕事(生産活動)の供給ノウハウ |
| **契約時支払い合計** | **5,500,000円** | 諸経費除く |
| **ロイヤリティ(月額)** | **売上の3.0%〜5.0%** | 定率方式(または月額固定+%) |
| 仕事紹介・仲介料 | 売上の10%〜 | 本部から業務提供を受ける場合 |
| **月額固定費合計** | **売上の約5%〜15%** | ロイヤリティ+仕事紹介料 |
| 物件取得費 | 3,000,000円 | 40〜60坪、駅からアクセス良好な場所 |
| 内装・PC機材費 | 8,000,000円 | PC20台以上、休憩室、バリアフリー |
| **初期投資総額** | **2,500万円~4,500万円** | 運転資金(数ヶ月分)が必須 |
| 契約期間 | 3年(自動更新) | |
| 更新加盟金 | 300,000円 |
月間固定費の全容
| 費目 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|
| ロイヤリティ(5%) | 500,000円 | 月商1,000万の場合(職員+利用者報酬) |
| システム・事務手数料 | 30,000円 | |
| **本部への支払い合計** | **530,000円** | 仕事紹介料別途の場合あり |
| 利用者賃金(20名) | 2,200,000円 | 最低賃金×時間(最大の固定費) |
| 職員人件費(5〜7名) | 2,500,000円 | サービス管理責任者、指導員等 |
| 物件家賃(推定) | 400,000円 | 駅近のオフィスビル等 |
| **月間固定費合計(推定)** | **5,630,000円** | 給付金と事業売上でこれ以上を稼ぐ |
特徴:
ソース: https://syogai-zeirishi.com/shuroshien-a-profit/, https://prone.jp/analysis-shuroa/
3. 店舗数・推移 (A型事業所全体)
| 時期 | 事業所数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2011年 | 1,200拠点 | 制度確立期 |
| 2015年 | 2,800拠点 | 高い給付金を背景に急増 |
| 2018年 | 3,800拠点 | 規制強化により一部の粗悪業者が淘汰 |
| 2021年 | 4,200拠点 | コロナ禍で仕事不足に悩む事業所増加 |
| 2024年 | 4,500拠点 | 報酬改定により閉鎖・倒産が相次ぐ(再編) |
| 2025年 | 4,300拠点 | 最新(優良なモデルを持つFC等が残存) |
成長背景:
ソース: 厚生労働省「障害福祉サービス等経営実態調査 2024」, https://carefactoring.jp/knowledge/shuroa/
4. 収益の実態
モデルケース&実績
| 事例 | 月商 | 利益/年収 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 20名定員(事業売上200万) | 8,000,000円 | 1,200,000円 | 健全経営・営業利益15% |
| 20名定員(事業売上50万) | 6,500,000円 | 100,000円 | 経営改善が必要なケース |
| **平均年収** | - | **1,000万円~2,000万円** | 複数拠点を経営、またはB型併設 |
利益構造
投資回収期間
| 区分 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 最短 | 2.0年 | 初期から高付加価値の仕事を確保 |
| 平均的 | 3.5年 | 標準的な開業(42ヶ月) |
| 現実り | 5.0年 | 2024年以降の報酬減を考慮した場合 |
損益分岐点(推定)
| 月商 | 営業利益 | 状況 |
|---|---|---|
| 500万円以下 | 大赤字 | 人件費(職員+利用者)で確実にキャッシュアウト |
| 650万円 | 損益分岐点 | 稼働率8割+事業売上が最低限確保 |
| 900万円 | 安定黒字 | 収益100万超、IT案件等が軌道に乗った場合 |
ソース: https://shuroshien-franchise-navi.com/, https://ai-fukushi.net/
5. サポート体制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コンテンツ提供 | IT、WEB、データ入力、ネットショップ運営等の「稼げる仕事」の提供。 |
| 指定申請・法務 | 2024年報酬改定に伴う、経営改善計画、スコア表提出の完全サポート。 |
| 人材採用・教育 | サービス管理責任者の採用代行、スタッフへの就労支援技術の伝授。 |
| 営業代行 | 本部が一括して企業から仕事を受け、加盟拠点に発注する仕組み。 |
| 継続サポート | 月次での収支改善会議、実地指導(行政監査)の完全対策。 |
| 多角化支援 | B型(就労継続支援B型)や移行支援を併設し、リスク分散する提案。 |
ソース: https://comeluck.jp/franchise/support/
6. 評判
ポジティブ傾向
ネガティブ傾向
ソース: https://franchise-kuchikomi.com/shuro_a, note「就労支援A型オーナーの苦悩」分析
7. 競合比較
| 項目 | IT特化型 (カムラック等) | 軽作業型 | 農業・清掃特化型 |
|---|---|---|---|
| 生産性 | **高い (粗利80%〜)** | 低い (マージンが薄い) | 中〜高 (天候リスクあり) |
| 初期設備 | PC・ネット環境 | 特になし | 農地・清掃用具・車両 |
| 利用者の層 | 若手・PCスキルあり | 高齢・重度〜軽度 | 体力自慢・活動的 |
| 継続性 | 非常に高い | 中 (単純作業は自動化へ) | 安定 |
| ロイヤリティ | 売上の5〜10% | 売上の3〜5% | 比較的安価または固定 |
ソース: 障害者就労支援FCジャンル別比較 2024
8. リスク・懸念点
| リスク | 度合 | 説明 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 報酬改定 | 極高 | 生産活動の赤字が理由での指定取消・報酬減 | 事業売上(生産活動)を給料以上に稼ぐ体制 |
| 最低賃金改定 | 高 | 毎年の時給アップが利益を削る | 高単価なIT案件へのシフト |
| 行政処分 | 中 | 不正請求、人員基準欠如による指導 | コンプライアンスの徹底と、サビ管の複数体制 |
撤退条件(詳細)
| 項目 | 内容 | ソース |
|---|---|---|
| 契約期間 | 3年 | |
| 中途解約の違約金 | 解約前の事前告知(6ヶ月)と、残存期間の補償金 | |
| 競業避止義務 | 解約後2年間、周辺エリアでの就労支援事業の禁止 |
失敗パターン
| パターン | 説明 | 頻度 |
|---|---|---|
| 「通わせるだけ」経営 | 給付金目当てで、肝心の「仕事」を作らず、改定で即座に行き詰まる | 極高 |
| 仕事の案件不足 | 本部からの発注が止まったり、単価が安すぎたりして、利用者の賃金が払えなくなる | 高 |
本部トラブル・訴訟 (2024最新情報)
2024年5月〜7月にかけ、全国でA型事業所の閉鎖(自己破産)が急増。その際、本部が適切な経営改善指導を怠ったとして、オーナーと本部の間でトラブルになるケースが散見される。加盟前には、本部の「生産活動(仕事提供)」の実態と実績、および制度改定後の対策を厳しく確認する必要がある。
ソース: 東京商工リサーチ「2024年 障害者就労支援事業所の倒産動向」
9. 採用・人材
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要資格 | **サービス管理責任者**(必須)、就労支援員、職業指導員 |
| 経営経験 | あったほうが良い(特に営業力・受注管理能力) |
| スタッフ規模 | 職人1名につき利用者3〜5名 |
| オーナー層 | 30代〜50代、IT企業オーナー、多角化法人、志の高い脱サラ組 |
ソース: https://comeluck.jp/recruit/
10. SNS・ブランド力
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認知度 | 低(一般消費者の知名度より、企業のSDGs案件獲得力が重要) |
| 実績評価 | 公開されている「スコア表」の内容がブランド力そのもの。 |
| SNS活用 | X(Twitter)での制作物紹介、LinkedInでの企業連携アピール。 |
| リピート率 | MAX(利用者は一度馴染めば、就職まで数年間在籍) |
| 外部評価 | 経済産業省や自治体からの「ソーシャルビジネス」としての表彰実績。 |
ソース: カムラック代表 賀村氏 X公式アカウント
11. 市場環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 市場規模 | 約3兆円(障害福祉)、就労系はその重要な一角 |
| 需要動向 | 増加、特に「企業の法定雇用率引き上げ」により連携ニーズ急増 |
| 競争環境 | 非常に激しい(質の低いところが退場し、専門特化が残る) |
| 業界トレンド | 「IT・AI活用」「テレワーク就労」「特定非営利から営利へのシフト」 |
| ターゲット | 働く意欲があり、一般就労を目指す、主に精神・知的・身体障害者 |
ソース: 矢野経済研究所「2024 教育・福祉・医療ビジネス市場の徹底調査」
12. JFA加盟状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JFA加盟 | 正会員、または非加盟で独自の同盟を形成するケース多し |
ソース: 日本フランチャイズチェーン協会加盟リスト確認(2024)
13. 融資情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要自己資金 | 1,000万円〜1,500万円 |
| 初期投資総額 | 約4,000万円 |
| 日本政策金融公庫 | 「雇用創出」の文脈で非常に高く評価されるが、2024年以降は収支の「事業売上」の根拠が厳しく問われる。 |
| 融資額の目安 | 2,000万円〜3,000万円 |
| 本部の融資支援 | 収支シミュレーションの精度向上、生産活動(仕事)の見込み証明提供。 |
ソース: https://www.jfc.go.jp/
14. 業界用語解説・お役立ちメモ
15. FAQ:よくある質問
Q1:給付金(国からの金)で利用者の給料(最低賃金)を払ってはダメなのですか?
A: ダメです。原則として、給料は利用者が働いて作った売上(生産活動売上)から支払わなければなりません。これがA型経営の最も難しい点です。
Q2:IT未経験のオーナーでもIT特化型を開業できますか?
A: はい。本部の仕事供給システムと、ITスキルのある職業指導員を採用することで可能です。オーナーは「経営管理」と「地域企業への営業」が主役です。
Q3:倒産する事業所が多いと聞きますが、今からでも間に合いますか?
A: むしろ今がチャンスです。粗悪な事業所が排除された後、本物の支援とビジネスを両立できる事業所へのニーズは、企業の法定雇用率引き上げにより、かつてないほど高まっています。
16. 信頼の参考情報・ソースURL一覧
1. https://comeluck.jp/ (株式会社カムラック)
2. https://ai-fukushi.net/shuroshien-a/ (AI福祉:A型事業の現状)
3. https://kizuna-holdings.co.jp/ (障がい者ドットコム:A型閉鎖に関するコラム)
4. https://welfare-management.com/ (福祉経営コンサルティング:A型FC詳細)
5. https://syogai-zeirishi.com/ (障害福祉専門税理士:A型の収支構造)
6. https://prone.jp/analysis-shuroa/ (経営分析:こうゆう、他)
7. https://smrj.go.jp/ (中小機構:ソーシャルビジネス支援)
8. https://www.yano.co.jp/ (矢野経済研究所)
9. https://www.jfc.go.jp/ (日本政策金融公庫:就労支援融資実績)
10. https://www.mhlw.go.jp/ (厚労省:就労継続支援A型事業の適正化について)
11. https://sagasufc.com/ (さがすFC:福祉FCランキング)
12. https://bestjuku.com/ (就労支援 評判・口コミ)
13. https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ (商標検索)
14. https://carefactoring.jp/ (介護ファクタリング:A型キャッシュフロー)
15. https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC032F30T00C24A4000000/ (日経:A型閉鎖問題)
16. https://atpress.ne.jp/news/company/13811/ (プレスリリース実績)
17. https://beauty.hotpepper.jp/ (周辺需要・労働人口密度分析)
18. https://kurofunefc.com/ (FC業界全体の収支構造レポート:就労支援編)
17. 編集後記:A型福祉の「正念場」
就労継続支援A型は、今、まさに「正念場」を迎えています。「給付金があるから安泰」という不純な動機で参入した業者は、2024年の荒波に飲み込まれ消え去りました。しかし、障害者が適正な賃金を得て、自慢げに働く姿を実現できる本物のモデルは、社会にとって不可欠なインフラです。リスクは確かに高いですが、本部の「仕事提供能力」と「コンプライアンス」を厳しく見極めれば、これほど深く社会を動かし、かつ強固なビジネスを構築できる分野は他にありません。
以上。