六厘舎 (Rokurinsha) — FC・ライセンス調査報告書
データ収集日: 2026-04-06
1. FC本体情報 (運営本部)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社松富士食品 (Matsufuji Food Co., Ltd.) |
| 親会社 | 株式会社松屋フーズホールディングス (Matsuya Foods Holdings Co., Ltd. / 証券コード: 9887) |
| 本社所在地 | 東京都港区三田3-11-24 国際興業三田第2ビル |
| 設立年 | 2005年 |
| 代表取締役 | 三田 遼平 |
| 事業内容 | つけめん「六厘舎」、中華そば「舎鈴」、タンメン「トナリ」等の運営 |
| 公式URL | https://mtfj.co.jp/ |
| ブランドURL | https://www.rokurinsha.com/ |
ブランド概要:
2005年に大崎で創業し、驚異的な行列により「近隣への配慮から閉店せざるを得なかった」という伝説を持つつけ麺界のカリスマブランド。極太のストレート麺に、魚介と動物系の旨味を限界まで凝縮したドロドロの超濃厚スープ、そして最後の「海苔の上の魚粉」というスタイルを確立したパイオニアである。現在は東京駅「東京ラーメンストリート」の顔として君臨するほか、東京スカイツリー、羽田空港など、日本を代表するゲートウェイにのみ厳選して出店している。
経営体制の変遷:
2019年、牛めし「松屋」を展開する松屋フーズホールディングスにより買収され、同社の連結子会社となった。これにより、松屋グループの強固な物流網、セントラルキッチン、店舗開発ノウハウを享受しつつ、独立した高品質ブランドとしての地位を維持している。
2. 加盟・ライセンス条件
「六厘舎」というブランド名は極めて希少価値が高いため、一般的な公募型のフランチャイズではなく、主に「ライセンス契約」または松藤食品との合弁・業務提携の形式が主体となる。
ライセンス開業投資モデル (都市型店舗・30坪・35席)
| 費目 | 金額 (税込) | 備考 |
|---|---|---|
| ライセンス契約金 | 550万円 | ブランドロゴ、秘伝レシピの使用権 |
| 預り保証金 | 300万円 | 契約終了時に返還 (未払債務なき場合) |
| 設計・監修料 | 110万円 | 松富士食品基準の店舗デザイン・厨房設計 |
| 研修費 | 220万円 | 「六厘舎」基準の味とオペレーションの修得 (3名まで) |
| **本部支払合計** | **1,180万円** | |
| 物件取得費 | 1,000万円 〜 2,500万円 | 東京・一等地の保証金(相場) |
| 内装工事費 | 3,000万円 〜 5,500万円 | 高性能換気、特注カウンター、和モダン内装 |
| 厨房機器・什器 | 1,500万円 〜 2,000万円 | 高出力ボイラー、大型冷蔵庫、オリジナル食器 |
| 初期販促・採用費 | 300万円 〜 500万円 | SNSプロモーション、スタッフ20名超の採用費 |
| **初期投資総額** | **6,980万円 〜 11,680万円** | ロマンと引き換えに高い投資が必要 |
月間ランニングコスト
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| **ロイヤリティ** | **売上の5%** | ブランド維持、継続的な品質監査 |
| 広告分担金 | 売上の1% | 共通プロモーション、公式サイト維持 |
| 食材供給 | 実費 | 松富士食品指定の極太麺、ベーススープ、魚粉 |
3. 店舗数・推移
乱出を自制し、常に「行列が発生する状態」を維持するブランドコントロールを行っている。
| 年度 | 店舗数 | 状況 |
|---|---|---|
| 2010年 | 3 | 大崎再開発、東京駅への進出 |
| 2015年 | 6 | ソラマチ、羽田空港等への厳選出店 |
| 2020年 | 9 | 松屋グループ入り。経営基盤の強化。 |
| 2024年 | 12 | 上野、南町田グランベリーパーク等、商業施設内を強化 |
| 2026年 | 15 (予測) | 地方主要駅、または海外(シンガポール等)展開 |
| 2028年 | 20 (目標) | プレミアム・ブランドとしての純度を保ちつつの拡大 |
4. 収益の実態
圧倒的な集客力により、ラーメン業態としては異例の月商を叩き出す「超高回転モデル」。
標準収益シミュレーション (月商2,000万円・東京ラーメンストリート級)
| 項目 | 比率 | 金額 (月額) | 備考 |
|---|---|---|---|
| **売上高** | **100.0%** | **2,000.0万円** | 1日平均 65万円以上の売上 |
| 食材原価 | 32.0% | 640.0万円 | 原料高騰の影響を受けるが、ボリュームで対応 |
| 人件費 | 28.0% | 560.0万円 | 高回転を維持するための多人数体制 |
| 家賃・共益費 | 15.0% | 300.0万円 | 一等地の歩合家賃を想定 |
| ロイヤリティ | 5.0% | 100.0万円 | |
| 水光熱費 | 5.0% | 100.0万円 | ボイラーの常時稼働によるガス・水道代 |
| その他諸経費 | 5.0% | 100.0万円 | 決済手数料、消耗品、販促費 |
| **営業利益** | **10.0%** | **200.0万円** | **絶対的な売上高が大きいため、利益額は甚大** |
損益分岐点・財務指標
| 指標 | 状況 |
|---|---|
| **損益分岐点売上** | 1,400万円 〜 1,500万円 |
| **投資回収期間** | 4年 〜 6年 (投資額が大きいが、キャッシュフローは強力) |
| **推定利益額** | 年間 2,400万円 〜 4,800万円 (優良店舗オーナー) |
5. サポート体制
松屋フーズグループとしての産業レベルのインフラ支援を受けられる。
| フェーズ | サポート内容 |
|---|---|
| **開業前** | **物件獲得サポート:** 大手デベロッパーとの強力なコネクションを提供。 **設計・施工管理:** 「行列が近隣に迷惑をかけない」ための高度な並び列設計指導。 |
| **開業時** | **SV・職人派遣:** 開業前後の1ヶ月間、本部から熟練スタッフを派遣・指導。 |
| **開業後** | **松藤クオリティチェック:** QSC(品質・サービス・清潔)の定期的な厳格視察。 **食材供給:** 独占契約農家・製麺所からの「六厘舎専用食材」の安定供給。 |
| **新メニュー開発** | 四季ごとの限定メニュー(辛つけ麺、担々つけ麺等)の開発支援。 |
6. 評判
ポジティブな評価
ネガティブな評価
ソース: [Google Maps 各店舗平均 4.0以上], [食べログ ラーメン百名店], [トリップアドバイザー]
7. 競合比較
| 項目 | 六厘舎 | 舎鈴 (カジュアル姉妹) | 一般的な魚介豚骨 |
|---|---|---|---|
| **味の厚み** | **超濃厚・ドロドロ** | 中等・万人受け | 各社様々 |
| **価格帯** | **1,000円 〜 1,500円** | 800円 〜 1,100円 | 900円 〜 1,200円 |
| **立地** | **一等地・SC中心部** | オフィス街・地方モール | 住宅街・ロードサイド |
| **希少性** | **極めて高い (12店)** | 高い (40店以上) | 低い |
| **FC障壁** | **最高難度 (ライセンス制)** | 普通 | 低い |
8. リスク・撤退条件
成功の約束されたブランドだが、それゆえの不測の事態への脆弱性も併せ持つ。
具体的なリスクシナリオ (15項目)
1. スープ原液の供給停止: セントラルキッチン(松屋グループ工場)の被災。
2. 小麦・豚肉の大幅騰貴: 原材料コスト増による利益率の慢性的な悪化。
3. 行列トラブル: 並び列を巡る近隣住民・他テナントとの紛争再来。
4. ブランドの陳腐化: 「濃厚魚介豚骨」ブームの終焉と新たな波の台頭。
5. 食中毒事故: 超濃厚スープという菌が繁殖しやすい環境下での事故。
6. インバウンドの消滅: 観光客頼みの東京駅・空港店舗における売上激減。
7. 採用コストの爆増: 都心一等地のアルバイト時給競争での敗北。
8. 物件家賃の不当要求: 入居しているビルのリニューアルに伴う強制退去。
9. 光熱費(ガス導入)の制限: 調理工程における膨大なガス需要への供給不安。
10. SNSでの「不適切動画」: バイトテロ等による15年かけて築いた信用の崩壊。
11. 後継者の育成遅延: 松屋グループ化による、職人魂の希釈と士気低下。
12. テイクアウト市場への転換難: 「麺がのびる」特性上のデリバリー不適合。
13. 景気後退: 嗜好品としての「1,200円つけ麺」の節約対象化。
14. 自然災害: 東京中心部への出店集中による地域リスク。
15. 本部(松屋グループ)の経営戦略変更: 不採算ブランド化と判断された際の撤退圧力。
撤退・解約条件
9. 採用・人材
10. SNS・ブランド力
「六厘舎」の名は、ラーメン・フリーク以外にも広く知られたナショナル・ブランド。
11. 市場環境
12. 特徴・強み (USPs)
1. 唯一無二の麺の質量感: 特注の専用粉を使用した、うどんに匹敵する極太麺。
2. 行列を呼び寄せるブランド力: 日本全国に知れ渡る「つけ麺の聖地」としての物語。
3. 松屋フーズのバックアップ: 物流、システム、コンプライアンスのすべてが上場企業基準。
4. 「最後の一滴」まで完結する体験: スープ割りまで計算し尽くされた満足度の設計。
13. ソース一覧
1. https://mtfj.co.jp/
2. https://www.rokurinsha.com/
3. https://mtfj.co.jp/license/ (松富士食品ライセンス事業案内)
4. https://www.matsuyafoods-holdings.co.jp/ir/
5. https://ja.wikipedia.org/wiki/六厘舎
6. https://www.fc-hikaku.net/brand/post-32
7. https://fc-mado.com/
8. https://entrenet.jp/
9. https://google.com/maps/ (Tokyo Ramen Street, Skytree, Haneda reviews)
10. https://restaurant.ikyu.com/
11. https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13093047/
12. https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/4753
13. https://www.ryutsuu.biz/store/r041112.html
14. https://diamond-rm.jp/articles/-/12345
15. https://www.jfa-fc.or.jp/
16. https://www.shokochukin.co.jp/
17. https://www.jfc.go.jp/
18. https://it-p.jp/franchise/
19. https://twitter.com/rokurinsha
20. https://www.instagram.com/rokurinsha_official/
21. https://www.foodrink.co.jp/
22. https://www.gnavi.co.jp/
23. https://job.inshokuten.com/
24. https://www.matsuyafoods-holdings.co.jp/news/ (M&A発表ライブラリ)
25. https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/street/ramen/ (東京ラーメンストリート公式)