くら寿司 — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-05
1. FC本部・企業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | くら寿司株式会社 |
| 本社所在地 | 大阪府堺市中区深阪1-2-2 |
| 設立年 | 1977年(創業)/ 1995年(株式会社設立) |
| 代表取締役 | 田中 邦彦 |
| 資本金 | 20億500万円 |
| 売上高 | 2,451億900万円(2025年10月期・連結・過去最高更新) |
| 営業利益 | 54億6,000万円(2025年10月期・前期比4.2%減) |
| 上場区分 | 東証プライム(証券コード:2695) |
| 事業内容 | 回転寿司チェーン「くら寿司」の国内外展開 |
| TEL | 072-239-0358(代表) |
| 公式サイト | https://www.kurasushi.co.jp/ |
ブランドの概要:
「くら寿司」は「100円回転寿司」業態を代表するチェーンの一つ。創業1977年、堺市で精肉卸業として起業した後、1995年に回転寿司業態に特化。スシロー・はま寿司(ゼンショー)と並ぶ大手3社の一角を占める。
最大の特徴は独自のテクノロジー開発。「抗菌寿司カバー(鮮度くん)」「ビッくらポン!」「AIカメラによる厨房管理」「スマートくら寿司(完全非接触システム)」等をほぼ自社開発しており、「テクノロジーで食の安全と楽しさを両立する回転寿司」として競合と差別化している。
健康・安全へのこだわり:
「四大添加物不使用」(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)を全200種類以上の食材に適用。食の安心・安全を全面に打ち出しているのは大手回転寿司チェーンの中でもくら寿司が最も明確。
直営100%体制:
国内全店舗は完全直営。フランチャイズ加盟店の公募は行っていない。自社開発の設備・システムの品質管理を維持するために直営を貫く。
参考ソース:
2. 加盟条件・初期費用(※FC募集なし・完全直営)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FC加盟金 | **なし(直営のみ)** |
| ロイヤリティ | **なし(直営のみ)** |
| 保証金 | **なし(直営のみ)** |
| FC加盟の可否 | **不可** |
| 1店舗の直営投資額 | 数億円〜十数億円(土地・建物・独自設備込み) |
なぜFC展開をしないのか:
くら寿司の「ビッくらポン!」「抗菌寿司カバー」「AI厨房システム」等は自社独自開発の特許技術。これらを加盟店に提供・管理するコストと品質維持の難しさから、一貫して直営100%を維持している。また、「四大添加物不使用」という品質基準の徹底管理もFC化の障壁となっている。
同業FC本部との比較(参考):
かっぱ寿司(コロワイド傘下)はFC展開もしており、初期費用は数千万円〜億円規模、ロイヤリティは売上の3〜5%程度が一般的。くら寿司はこれに相当するFC契約を一切しない。
参考ソース:
3. 店舗数・出店動向
| 時期 | 店舗数(全体) | 国内 | 海外 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1977年 | 1 | 1 | 0 | 大阪・堺で創業 |
| 2020年 | 約550 | 約550 | 0 | 国内のみ |
| 2022年 | 約600超 | 550超 | 50超 | 米国・台湾展開加速 |
| 2024年(10月期末) | 694 | 546 | 148 | 過去最高 |
| 2025年(10月期末) | 687 | 551 | 136 | 国内7店・米国15店・アジア2店 新規出店 |
| 2026年目標 | 700超 | 継続 | 継続 | 中国撤退決定(2025年) |
海外展開の動向:
2030年長期目標:
全世界1,100店舗以上、海外売上高1,500億円、全体売上高3,600億円以上を目標とする「長期構想」を発表済み。
参考ソース:
4. 収益モデル・オーナー収益の実態(直営のため企業業績として記載)
2025年10月期(連結)業績サマリー
| 項目 | 金額 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,451億900万円 | +4.3%(過去最高) |
| 営業利益 | 54億6,000万円 | -4.2% |
| 経常利益 | 61億7,900万円 | -0.7% |
| 営業利益率 | 約2.2% | 原材料・人件費高騰の影響 |
国内セグメントのモデル収支(推定・1店舗)
| 項目 | 月商目安 | 備考 |
|---|---|---|
| **月商** | **1,500万〜4,000万円** | 立地・規模による差大 |
| 原価率 | 約40〜45% | 寿司ネタの原価は高い |
| 人件費率 | 約25〜30% | パートタイム多用 |
| テナント・諸経費率 | 約20〜25% | ロードサイド型は比較的低め |
| **営業利益率** | **約3〜8%** | 上位店は10%超も |
損益分岐点・投資回収
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 月商損益分岐点(推定) | 1,000〜1,500万円 |
| 1店舗投資額(直営) | 数億円〜十数億円 |
| 直営投資回収期間(推定) | 5〜10年 |
参考ソース:
5. 本部サポート体制(直営店・テクノロジー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ビッくらポン! | 5皿ごとのカプセルトイ抽選システム(特許取得済み) |
| 抗菌寿司カバー「鮮度くん」 | 各レーンのネタを個別に守る自律型衛生管理システム |
| AIカメラシステム | 厨房の調理状況をAIが監視・スタッフ配置を最適化 |
| スマートくら寿司 | 完全非接触(注文・会計・配膳)を実現するシステム |
| 水回収皿カウンター | 食べ終わった皿を自動回収・カウントしてビッくらポン発動 |
| 公式アプリ | 3,000万ダウンロード以上(2024年時点) |
| テレビCM | 著名タレント起用による大規模広告展開 |
| アニメコラボ | 鬼滅の刃・LINE FRIENDSほか大型IP活用 |
テクノロジー部門の特徴:
「テクノロジー開発部」という専門部署が「ビッくらポン!」等の人気システムを社内で考案・開発している。IT系人材の積極採用で「飲食×テクノロジー」の融合を組織的に推進。
参考ソース:
6. オーナー・加盟者の評判(直営のため顧客・従業員の声として記載)
顧客評価のポジティブ傾向
顧客評価のネガティブ傾向
参考ソース:
7. 競合他社との比較
| 項目 | くら寿司 | スシロー(FOOD & LIFE) | はま寿司(ゼンショー) | かっぱ寿司(コロワイド) |
|---|---|---|---|---|
| 店舗数(2025) | 687(全世界) | 843(全世界) | 718(全世界) | 約250(国内) |
| 売上高 | 2,451億円 | 約3,500億円超(推定) | ゼンショーグループ連結 | 約660億円 |
| ロードサイドか | ロードサイド中心 | ロードサイド中心 | ロードサイド中心 | 同上 |
| 最安値価格 | 120円〜 | 120円〜 | 100円〜(平日90円) | 100円〜 |
| 差別化戦略 | **テクノロジー×安全** | ネタの鮮度・種類の多さ | 低価格戦略・ファミレス化 | 食べ放題施策 |
| FC展開 | なし(直営100%) | なし(直営100%) | なし(直営100%) | 一部あり |
| 四大添加物不使用 | **あり(全食材)** | なし | なし | なし |
くら寿司の独自ポジション:
「安全・楽しさ・テクノロジー」という三軸での差別化は他社が容易に模倣できない。特にビッくらポン!の特許取得と、抗菌システムのブランド化は家族連れ・健康志向層への強い訴求力を持つ。
参考ソース:
8. リスク・撤退条件
主なリスク
| リスク | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 水産資源・原材料コスト高騰 | 円安・世界的需要増で仕入れ価格上昇 | 高 |
| 人件費上昇 | 最低賃金引き上げが続く環境でのコスト増 | 高 |
| SNS迷惑動画 | 顧客による迷惑行為がブランド毀損 | 中(対策済み) |
| 海外事業リスク | 中国撤退(2025年)のような地政学・規制リスク | 中 |
| IT設備維持コスト | 独自システムの保守・更新費用の増大 | 中 |
| 競合の価格競争 | はま寿司の90円戦略等による価格下落圧力 | 中 |
撤退・閉店の過去事例
| 市場 | 内容 |
|---|---|
| 中国本土 | 2023年進出→2025年に全店閉店・撤退決定(経営環境の変化) |
| 国内不採算店 | 年数店舗の閉店・移転(通常の直営チェーン運営として) |
参考ソース:
9. 採用・人材要件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 従業員規模(1店舗) | 40〜80名(フルタイム+パートタイム) |
| 必要資格 | 食品衛生責任者、防火管理者(店長クラス) |
| テクノロジー人材 | エンジニア・データサイエンティストの積極採用 |
| 平均時給 | 地域最低賃金+(店長クラスは社員待遇) |
| 海外(米国)採用 | Kura Sushi USA として現地採用 |
参考ソース:
10. SNS・ブランド力
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テレビCM | 著名タレント(ダウンタウン等)起用・大規模実施 |
| 公式アプリ | 3,000万ダウンロード以上 |
| SNS活用 | X・YouTube・TikTokでキャンペーン展開 |
| ブランド認知度 | ほぼ100%(子供連れファミリー層特に高い) |
| アニメコラボ | 鬼滅の刃・LINE FRIENDSほかの大型IP定期活用 |
| インバウンド | 旗艦店モデル(6店舗)でインバウンド客特化 |
参考ソース:
11. 市場環境・業界動向
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 回転寿司市場規模 | 約7,000億円超(外食産業の中核) |
| 大手5社シェア | 市場の約8割 |
| 需要動向 | 内食からのシフト・ファミリー層の週末定着 |
| 価格競争 | 各社値上げ(120円〜が標準化)も客離れは限定的 |
| テクノロジー化 | 省人化・非接触・AI活用が全社で急進展 |
| インバウンド | 回転寿司は外国人観光客からの人気が高い |
| 業界トレンド | 寿司以外(ラーメン・スイーツ等)の充実で集客力強化 |
市場評価:
回転寿司市場は成熟期に入りつつあるが、大手3社の海外展開と国内での差別化競争は続く。くら寿司は「テクノロジー×健康」という方向性で独自の位置を確立。2030年の海外400店・全世界売上3,600億円という目標に向けて米国・台湾市場での拡大が続く。
参考ソース:
12. JFA加盟状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JFA(日本フランチャイズチェーン協会)加盟 | **加盟(正会員:くら寿司株式会社)** |
| 加盟理由 | 直営チェーンとしての業界団体参加 |
| 備考 | FC展開はしていないが、JFAは直営チェーンも正会員として受け入れ |
参考ソース:
13. 融資・資金調達情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 直営出店の資金調達 | 社債発行・銀行融資・内部留保(上場企業として資本市場活用) |
| FC加盟融資 | **なし(FC展開なし)** |
| 株主資本 | 東証プライム上場による資本市場調達 |
| 海外事業 | Kura Sushi USA としてNASDAQ上場(現地での資本調達) |
| 投資家向け情報 | IR情報は公式サイトで完全開示 |
財務安定性:
東証プライム上場企業として、2,451億円(2025年10月期・過去最高)の売上高を計上。営業利益は原材料費・人件費の上昇により前期比4.2%減だが、売上は堅調に成長。2026年10月期は売上2,570億円(+4.9%)を計画。
参考ソース:
参考ソース(17件)
1. くら寿司 公式サイト
3. くら寿司 損益計算書
14. 業界動向サーチ - 寿司業界
17. 日本フランチャイズチェーン協会