餃子の雪松 (Gyoza Yukimatsu) — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-05
1. FC本部情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社YES (YES Co., Ltd.) |
| 本社所在地 | 東京都国分寺市並木町二丁目23番地5 美創空館B1 |
| 設立年 | 2014年5月1日 |
| 代表取締役 | 長谷川 保 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 売上高 | 約6億円 (2020年度・公表値) |
| 事業内容 | 無人餃子直売所「餃子の雪松」の運営、ラーメン併売事業 |
| TEL | 042-312-4118 (代表) |
ブランドの概要:
餃子の雪松(ぎょうざのゆきまつ)は、群馬県水上(みなかみ)の名店「お食事処 雪松」の味を継承し、全国に急速展開した無人餃子販売チェーンのパイオニアです。2018年に1号店をオープンした後、コロナ禍による「非接触需要」と「内食需要」の急増を背景に、わずか数年で400店舗を超える巨大ネットワークを構築しました。最大の特徴は、究極に削ぎ落とされた「セルフサービス・無人販売」モデルにあります。店内に設置された大型冷凍庫から客が自分で商品を取り出し、木製の料金箱に現金を投入するという、日本の「野菜の無人販売所」に着想を得たアナログかつ革新的なオペレーションで注目を集めました。現在は市場の飽和に伴い、ラーメンブランド「日本ラーメン科学研究所」との併売や不採算店舗の整理を進め、次なる成長戦略へと舵を切っています。
ソース: https://yukimatsugyoza.com/company/, https://ja.wikipedia.org/wiki/餃子の雪松
2. FC加盟条件
| 項目 | 金額 | ソース |
|---|---|---|
| 加盟金 | 非公開(基本直営モデル) | https://yukimatsugyoza.com/ |
| 保証金 | 要確認(パートナー制度) | |
| 開業準備金 | 約200万円〜500万円 | 冷凍庫・内装込推定 |
| **契約時支払い合計** | **目安 300万円〜** | 規模による |
| **ロイヤリティ(月額)** | **歩合制または定額** | 商材卸値に含む形態 |
| 広告分担金(月額) | 要資料請求(本部一括) | |
| システム利用料(月額) | 要資料請求 | |
| **月額固定費合計** | **家賃 + 電気代 + 諸経費** | 無人システム維持費込 |
| 物件取得費 | 50万円〜200万円 | 小規模路面店中心 |
| 内外装費 | 100万円〜300万円 | 簡易内装 |
| **初期投資総額** | **約500万円~1,000万円** | 建物状況による |
| 契約期間 | 要確認 | 通常2〜3年 |
| 更新加盟金 | 不明 |
月間固定費の全容
| 費目 | 月額 (推定) | 備考 |
|---|---|---|
| ロイヤリティ相当 | 商品仕入れ価格に内包 | 売上連動実質負担 |
| 広告分担金 | 33,000円 | エリアによる |
| システム・清掃 | 55,000円 | 遠隔カメラ・監視 |
| **本部への支払い合計** | **約10万円〜** | |
| 家賃(推定) | 80,000円 | 5〜10坪の小規模 |
| 水光熱・通信費 | 45,000円 | 冷凍庫3〜4台稼働 |
| **月間固定費合計(推定)** | **約25万円〜35万円** | 0人件費モデル |
特徴:
ソース: https://www.toyokeizai.net/articles/-/503698, https://cyzowoman.jp/2023/02/post_423689_1.html
3. 店舗数・推移
| 時期 | 店舗数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2018年09月 | 1店舗 | 埼玉県入間市に1号店 |
| 2020年07月 | 42店舗 | 関東中心に拡大開始 |
| 2022年04月 | 372店舗 | 全国展開のピーク期 |
| 2023年02月 | 432店舗 | 過去最高店舗数 |
| 2024年06月 | 374店舗 | 不採算店の閉鎖・統合開始 |
| 2024年11月 | 219店舗 | 統廃合が進んだ最新数 |
成長背景:
ソース: https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2406/18/news051.html
4. 収益の実態
モデルケース&実績
| 事例 | 月商 | 利益/年収 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 都市部・高回転店 | 3,000,000円 | 1,200,000円 | 客数100人/日超 |
| 郊外・標準店 | 1,200,000円 | 450,000円 | 月間1,200パック販売 |
| **平均的利益** | - | **25万円〜60万円** | 副業・多店舗展開向け |
利益構造
投資回収期間
| 区分 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 最短 | 0.8年 | コロナ禍の爆発期事例 |
| 平均的 | 2.5年 | 標準的な認知度向上後 |
| 現実的 | 4.0年 | 競合乱立後の保守的試算 |
損益分岐点(推定)
| 月商 | 営業利益 | 状況 |
|---|---|---|
| 50万円以下 | 赤字 | 家賃・電気代で足が出る |
| 80万円 | 損益分岐点付近 | 諸経費を支払い手残り薄い |
| 150万円 | 安定黒字 | 多店舗展開の原資が溜まる |
ソース: https://cyzowoman.jp/2023/02/post_423689_1.html, https://web-komachi.com/?p=44569
5. サポート体制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開業前研修 | オペレーションは最小限のため不要 |
| 開業後SV訪問 | 不定期(品質管理・防犯確認) |
| 月次ミーティング | 基本なし(オンライン管理) |
| 赤字補填制度 | なし |
| 収入保障制度 | なし |
| 広告戦略 | 本部による大規模TV露出・SNS |
ソース: https://yukimatsugyoza.com/franchise/
6. 評判
ポジティブ傾向
ネガティブ傾向
ソース: https://minhyo.jp/yukimatsugyoza, Googleマップ各店舗口コミ
7. 競合比較
| 項目 | 餃子の雪松 | 餃子の馬渡 | 54餃子 |
|---|---|---|---|
| モデル | 無人直売所 | 地方発送・催事中心 | 無人販売 |
| 店舗数 | **~220 (減少中)** | 数店舗 | ~30 |
| 特徴 | 無人ブームの火付け役 | 宮崎餃子の名門 | 素材へのこだわり強 |
| 加盟金 | 非公開 | 応相談 | 要確認 |
| 運営難易度 | 最最低 | 低 | 低 |
ソース: 2024 無人販売市場調査レポート
8. リスク・懸念点
| リスク | 度合 | 説明 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 市場の飽和 | 高 | 近隣への類似業態の乱立による客数減 | 併売商品の拡充による客単価増 |
| 防犯・万引き | 中 | 無人ゆえの盗難リスク、精算不正 | 監視カメラ強化、ダミー含む警告 |
| 家賃・電気代上昇 | 中 | 0人件費のメリットを固定費増が食い潰す | LED化、断熱性の高い冷凍庫導入 |
撤退条件(詳細)
| 項目 | 内容 | ソース |
|---|---|---|
| 契約期間 | 2年(自動更新) | 推定 |
| 中途解約の違約金 | 解約の3ヶ月前予告、残期間清算 | |
| 競業避止義務 | 1年程度(同一エリア) |
失敗パターン
| パターン | 説明 | 頻度 |
|---|---|---|
| 立地の選定ミス | 郊外すぎて認知されない、またはスーパーの隣すぎる | 中 |
| 清掃・管理の怠慢 | 店内の汚れや冷凍庫の霜取りを怠り、客足が遠のく | 低 |
本部トラブル・訴訟
特筆すべき大規模な本部・加盟店間の訴訟報道はありません。しかし、店舗数の急速な削減に伴い、一部のオーナーとの契約関係の解消について個別の調整が行われている可能性はあります。
ソース: https://itmedia.co.jp/business/articles/2406/18/news051.html
9. 採用・人材
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要資格 | 不要 |
| 経営経験 | 不要(フローが単純なため) |
| スタッフ規模 | 0名(オーナーによる巡回管理のみ) |
| オーナー層 | 40代〜60代、個人投資家、既存店オーナー |
ソース: https://yukimatsugyoza.com/
10. SNS・ブランド力
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テレビCM | かつて頻繁に放映・メディア紹介多 |
| 認知度 | 高(黄色の看板がランドマーク化) |
| 来店客数 | 20〜50人/日(店舗により差大) |
| リピート率 | 約30%(推定) |
| SNS活用 | インフルエンサーによる購入レビュー多数 |
ソース: 公式SNSデータ, https://twitter.com/yukimatsugyoza
11. 市場環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 市場規模 | 無人販売市場全体で約300億円(2022年推計) |
| 需要動向 | 飽和・減少期に突入 |
| 競争環境 | スーパー冷凍食品の進化により激化 |
| 業界トレンド | ラーメン・もつ煮込み等の「一坪併売」モデルへ移行 |
| ターゲット | 共働き家庭、単身男性、高齢層(近所買い) |
ソース: 矢野経済研究所「2024食品リサイクル市場・リテール市場動向」
12. JFA加盟状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JFA加盟 | 非加盟(要確認:準会員等の登録なし) |
ソース: 日本フランチャイズチェーン協会 公式名簿(2024)
13. 融資情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要自己資金 | 300万円〜 |
| 初期投資総額 | 500万円〜1,000万円 |
| 日本政策金融公庫 | 「生活衛生貸付」等の活用事例あり |
| 融資額の目安 | 総開投資の50%〜70%程度 |
| 本部の融資支援 | 計画書作成のアドバイス程度 |
ソース: 日本政策金融公庫 HP
14. よくある質問 (FAQ)
- A: はい。完全無人モデルのため、調理や接客のスキルは一切不要です。オーナーの主な業務は、商品の補充、清掃、および現金の回収(またはキャッシュレス管理)に限られます。
- A: ゼロではありませんが、防犯カメラの設置や、警備会社との提携、さらに「料金箱」というアナログな信頼関係を逆手に取った心理的抑制により、実店舗の人件費よりも遥かに低いコストで管理されています。
- A: 本部の24時間監視システムにより、温度変化を検知して即座にアラートが飛びます。提携するメンテナンス業者が迅速に対応する体制が整っています。
- A: 基本的に推奨されていますが、店舗のスペースや冷凍庫の台数に依存します。現在は「日本ラーメン科学研究所」との併売店が主流となっています。
- A: 本部が持つ出店ポテンシャルデータを基に、候補物件の精査をサポートします。視認性と駐車のしやすさが最優先されます。
15. 用語集
16. 今後の展望
餃子の雪松は、無人販売という特異な市場を切り拓いた先駆者として、現在は「持続可能な成長」への移行期にあります。爆発的な出店ラッシュから一転、不採算店舗の整理と、ラーメンブランド「日本ラーメン科学研究所」とのシナジーを活かした「一坪併売」モデルの強化により、坪単価の向上を図っています。さらに、今後は餃子・ラーメンに続く第3、第4の商材投入や、完全キャッシュレス化によるオペレーションのさらなる高度化が期待されます。飽和と言われる無人販売市場において、ブランドの信頼性と「つき立ての味」という原点に立ち返り、いかにリピーターを維持できるかが、次なる10年の成否を分ける鍵となるでしょう。
編集後記:静寂の中に響く、情熱の餃子。
無人販売店という、一見すれば冷たく、機械的な空間に、餃子の雪松は「伝統の味」という魂を吹き込みました。店内に鎮座する木製の料金箱は、かつての日本に存在した「信頼」という絆を現代に問いただしているかのようです。コロナ禍という特異な時代を駆け抜け、現在は厳しい淘汰の波にさらされていますが、全国に「無人販売」という文化を根付かせた功績は計り知れません。黄色い看板の先にあるのは、ただの冷凍商材ではなく、時代とともに変容し続ける「食の未来」なのかもしれません。
以上。