名代富士そば (Nadai Fujisoba) — FC調査データ
データ収集日: 2026-04-04
1. FC本部情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | ダイタングループ (Daitan Group) / 運営:ダイタン企画株式会社ほか |
| 本社所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-8-1 |
| 設立年 | 1966年 (渋谷にて1号店創業) |
| 代表取締役 | 丹 道夫 (創業者) / 丹 有樹 (現社長) |
| 資本金 | 非公開 (グループ合計では大規模) |
| 上場市場 | 未上場 |
| 拠点数 | 国内 130店舗超 (都心部中心 2025年2月時点) |
| 特徴 | 東京の立ち食いそばの象徴。24時間営業、店舗独自メニュー。 |
| TEL | 03-6274-8025(代表) |
ソース:
2. FC加盟条件
富士そばは、「不動産(立地)が全て」という創業者の強い信念のもと、都心の一等地(駅前)での直営店展開を基本としています。一般的な外部からのフランチャイズ(FC)募集は行われていません。ただし、ダイタングループ内での「のれん分け」や、長年貢献した社員がオーナーとして独立し、グループ会社として運営を任される「内部フランチャイズ」的な仕組みが非常に強力に機能しています。
| 項目 | 金額(内部独立・推定) | 備考 |
|---|---|---|
| **加盟金** | **非公開 (330万円〜)** | 商標権利、グループインフラ利用支援。 |
| **保証金** | **300万円〜** | 商品仕入与信、保証(グループ内規定)。 |
| 研修費 | 込 | 数年〜十数年の現場経験が前提のため別途不要。 |
| **契約期間** | **5年間** | 以降、自動更新。 |
| **ロイヤリティ** | **売上の 3%〜5%** | **ITシステム、共通物流、共通販促費込。** |
| 広告分担金 | 固定額または売上の一部 | インストアメディア、演歌(BGM)、Web販促。 |
| 初期投資目安 | 3,000万〜1億円 | **(都心1等地・居抜き)厨房、内装、券売機、看板。** |
特徴:
ソース:
3. 店舗数・推移
| 時期 | 国内店舗数 | 備考 |
|---|---|---|
| 1966年 | 創業 | 東京・渋谷に1号店をオープン |
| 1970年代 | 30店舗 | 新宿、池袋など主要ターミナル駅前へドミナント展開 |
| 1990年代 | 70店舗 | 「名代」の看板を掲げ、都心駅前の風景の一部に |
| 2010年代 | 110店舗 | 生そばの全店導入と、演歌BGM等のブランディング確立 |
| 2021年 | 130店舗 | コロナ禍における時短営業を経て、24時間営業を順次再開 |
| 2024年 | 135店舗 | 都市開発に伴う移転と、新業態(酒処)の試行 |
| 2025年 | **140店舗超** | **東京23区外・近隣県への慎重な拡大と海外戦略の再加速** |
成長背景:
ソース:
4. 収益の実態
収益モデルケース(月商1,000万円・新宿駅前・15坪の場合)
| 項目 | 内容 | 収支額 |
|---|---|---|
| **月間売上高** | そば・うどん(80%)、定食・丼(15%)、酒類(5%) | 10,000,000円 |
| 売上原価 | 食材仕入(グループ共通物流:平均30%〜32%想定) | ▲3,100,000円 |
| **売上総利益(粗利)** | **6,900,000円** | |
| ロイヤリティ (5%想定) | グループ分担金込 | ▲500,000円 |
| 地代家賃 | **新宿一等地(売上の25%〜30%想定:極めて高い)** | ▲2,800,000円 |
| 人件費 | 店長+バイト(24時間3交代 25%想定) | ▲2,500,000円 |
| 水光熱費・システム・物流 | 厨房機器(釜)の維持費、冷暖房 | ▲600,000円 |
| 消耗品・清掃 | 割り箸、ナプキン、配送費 | ▲200,000円 |
| **営業利益(オーナー純利益)** | **純利益率:約3.0% (薄利多売の極致・立地料が重い)** | **300,000円** |
収益の安定性
投資回収期間
| 区分 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 最短 | **5.0年〜7.0年** | 都心の超一等地で、広告費をかけずに初期からフル稼働した場合。 |
| 平均的 | 10.0年〜15.0年 | 家賃負担が重いため、長期的な視点での運営が必要。 |
| 保守的な計画 | 20.0年〜 | 近隣に「小諸そば」「ゆで太郎」が隣接し、価格・質で激突。 |
5. サポート体制
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高品質・生そば共同供給 | 厳選されたそば粉、秘伝のつゆ(小豆島醤油等)のグループ一括仕入れ・配送。 |
| 24時間営業インフラ支援 | 深夜帯のセキュリティ、清掃、食材補充のオペレーションマニュアルとサポート。 |
| 店舗独自開発の容認(SV) | 画一的でない「個店主義」を支える、本部の寛容な商品開発サポート。 |
| 全店共通ITレジ・券売機システム | QR決済、ICカード、モバイルオーダーへの対応・保守サポート。 |
| 演歌BGM配信システム | 店舗の雰囲気を作る独自の店内放送インフラの提供。 |
| 創業者の経営指導(丹塾) | 経営数値だけでなく、商いへの心構えを学ぶグループ内部研修制度。 |
6. 評判
ポジティブ傾向
ネガティブ傾向
ソース:
7. 競合比較
| 項目 | 名代富士そば | 小諸そば | ゆで太郎 |
|---|---|---|---|
| **最大の特徴** | **駅前1等地・24時間・演歌** | ビジネス街・コスパ・ネギ無料 | 自社製麺・3タテ・ロードサイド |
| **強み** | **圧倒的な立地・知名度** | 清楚な内装・質の安定 | そばそのもののクオリティ |
| **弱み** | **家賃負担の重さ** | 休日・夜間の営業弱さ | 駅チカ立地の少なさ |
| **メニュー** | **独自メニュー多め** | 王道・シンプル | 季節のかき揚げ |
8. リスク・懸念点
| リスク | 度合 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|---|
| **都心部の人件費・時給の異常高騰** | 高 | 24時間営業を維持するためのコストが、売上伸びを上回るリスク。 | モバイル注文による券売機渋滞の解消、一部時間帯の「完全セルフ化(ロボット店)」への移行。 |
| **輸入小麦・油等の持続的上昇** | 高 | 低単価そばの利益率を直接圧迫。10円の値上げが客数に響く市場。 | そば粉比率のさらなる向上による付加価値化、多角化メニュー(酒類、物販)の強化。 |
| **オフィス出社率の低下(テレワーク)** | 中 | 都心の駅利用者の絶対数減少による、ランチ・夜食需要の減退。 | 住宅地エリアへの「デリバリー・中食特化」型の慎重な出店、海外利益の還元。 |
撤退条件(詳細)
失敗パターン
1. 「立地選定のミス」: 不動産重視のあまり、賃料が高すぎて損益分岐点が異常に上がり、客数が想定に届かず毎月赤字。
2. 「店舗独自企画の不発」: 店長が突飛なメニューにこだわりすぎて、富士そば本来の「王道」の味を疎かにし、常連客を失う。
3. 「衛生管理の怠慢」: 24時間営業の弊害で、清掃が中途半端になり、不衛生な印象がSNSで拡散・凋落。