コールド・ストーン・クリーマリー (Cold Stone Creamery Japan) — ブランド調査・撤退分析報告書
最終更新: 2026-04-06
データ収集日: 2026-04-06
1. 企業情報(テーブル形式+ソースURL)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ホットランド (HotLand Co., Ltd.) ※旧子会社を吸収合併 |
| 代表ブランド | コールド・ストーン・クリーマリー (Cold Stone Creamery) |
| 本社所在地 | 東京都中央区新富1-9-6 |
| 代表取締役 | 佐瀬 守男 |
| 設立年 | 1991年 (ホットランド) / 日本上陸 2005年 |
| 資本金 | 36億2,400万円 (ホットランド全体) |
| 売上高 | 358億円 (ホットランド連結 2023年12月期) |
| 店舗数 | 1店舗 (国内・2025年5月時点) |
| 事業内容 | アイスクリームの製造・販売、飲食店の経営、外販事業 |
ブランド概要:
2005年に東京・六本木に上陸し、「歌うアイスクリーム店」として空前のブームを巻き起こした米国発のプレミアムアイスクリームブランド。マイナス9度に冷やした石(コールドストーン)の上で、フルーツやナッツをミックスするパフォーマンスが最大の特徴。2014年に「築地銀だこ」を運営する株式会社ホットランドが買収し、夏場の収益源として期待された。しかし、消費トレンドの変化やオペレーションコストの増大により、2020年代に急激な店舗縮小を開始。2025年春には旗艦店である原宿店を含む主要店が相次いで閉店し、日本国内での店舗網は事実上の壊滅状態にある。
ソース:
2. 出店・パートナーシップ条件 (過去・現在)
現在、日本国内における一般向けのフランチャイズ募集は停止しているが、かつての加盟条件および現在のライセンス・外販・業務提携モデルを以下に記す。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加盟形態 | 直営主導 / ライセンス供与 (一部パートナー) |
| 加盟金 | 約500万円 (過去実績・目安) |
| ロイヤリティ | 売上の 5% 〜 7% |
| 初期投資合計 | 約4,000万円 〜 7,000万円 |
| 契約期間 | 5年 (更新可) |
初期投資の内訳 (過去のSC内標準店 15坪クラス):
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 加盟金・契約費 | 550万円 | 初期トレーニング、ブランド使用権 |
| 内装工事費 | 2,500万円 | 石板カウンター、特殊排水設備 |
| 厨房機器一式 | 1,500万円 | 急速冷凍機、アイス製造機、ディッピングケース |
| 保証金・取得費 | 1,000万円 | ショッピングモール預託金 |
| 採用・トレーニング | 500万円 | 「ハッピー・クリーマリー」教育(歌唱指導含) |
重要変更:
株式会社ホットランド傘下に入った後は、店舗運営よりも「コンビニエンスストア向けアイスキャンデー」や「オンラインショップ」といった外販事業へのブランドライセンス供与が収益の柱へとシフトしている。
ソース:
3. 店舗数・推移
| 指標 | 数値 | 時点 |
|---|---|---|
| 全国店舗数 | 1店舗 (三重・長島) | 2025年5月 |
| 最盛期店舗数 | 34店舗 | 2011年前後 |
| 増減傾向 | ▼ 激減・実質的撤退 | 最新 |
推移:
| 年 | 店舗数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2005年 | 1 | 六本木ヒルズに1号店オープン。 |
| 2011年 | 34 | 全国主要SC(イオンモール等)への最大展開。 |
| 2014年 | 28 | ホットランドが買収。 |
| 2020年 | 12 | コロナ禍と不採算店整理により激減。 |
| 2023年 | 2 | 原宿に再旗艦店をオープン(復活モデル)。 |
| 2025年 | 1 | 原宿、佐野店が2025年4-5月に相次いで閉店。 |
ポイント:
一時は「復活」を賭けて原宿に新店舗を構えたが、わずか2年弱で閉店。これにより店舗事業の継続性が極めて困難である現状が浮き彫りとなった。
4. 収益の実態 (最盛期 vs 現在)
標準収益シミュレーション (過去の繁盛店・月商800万円モデル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 想定月商 | 600万円 〜 1,000万円 |
| 月額利益(想定) | 90万円 〜 180万円 |
| 年間利益(想定) | 1,000万円 〜 2,000万円 |
| 営業利益率 | 15% 〜 18% |
月間収支内訳:
失敗の財務的要因:
客単価が 600円 〜 900円と高いものの、一注文あたりの調理時間が「練る・混ぜる・歌う」プロセスで長くなり、ピークタイムの回転率が物理的に制限されるという構造的欠陥が収益性を圧迫した。
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5. サポート体制 (教育・QSC)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研修内容 | 「ハッピー・クリーマリー」研修。ミックス技術、歌唱、テンション管理。 |
| 研修期間 | 2週間 〜 1ヶ月 (アルバイト含め徹底したサービス教育) |
| SV訪問頻度 | (過去) 月1回以上の品質監査 |
| 商品開発 | ホットランドによる季節限定フレーバー、フルーツの仕入れ支援。 |
| 外販支援 | コンビニ展開、ECサイトにおけるブランド価値維持。 |
ソース:
6. 評判 (顧客・社会の反応)
顧客向け評判
良い評判:
悪い評判:
総評:
「非日常の体験」としては秀逸であったが、「日常的にアイスを食べる場所」としての定着に失敗したと言える。
ソース:
7. 競合比較
| 項目 | コールド・ストーン | サーティワン (B-R) | プレミアムアイス(百貨店系) |
|---|---|---|---|
| 価値提供 | **体験・音・ミックス** | フレーバーの多様性・利便 | 素材・ブランド・格式 |
| 客単価 | **700円 〜 1,100円** | 400円 〜 800円 | 1,000円 〜 2,000円 |
| 店舗数 | **1店舗 (消滅危機)** | 1,100店舗以上 | 厳選出店 |
| 収益モデル | **高コスト・高単価** | 低〜中コスト・多店舗 | 高コスト・利益高 |
| 強み | **エンタメ性** | 圧倒的なブランド認知 | ギフト・品質信頼 |
ソース:
8. 損益分岐点・投資回収期間
損益分岐点 (過去の標準店舗例)
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 月間損益分岐売上 | 約550万円 〜 650万円 |
計算:
投資回収期間
最盛期は2.5年 〜 4年程度で回収可能な店舗が多かったが、後半は5,000万円以上の投資に対して月利益が100万円を切る例が増え、回収不能(減損)処理が相次いだ。
9. リスク・懸念点 (失敗の本質)
| リスク | 内容 | 深刻度 |
|---|---|---|
| 文化不適合 | 日本の消費者が「過剰な能動的サービス」に疲弊したこと。 | 極高 |
| オペレーション | 調理工程が複雑で、労働力不足と人件費騰貴に極めて弱い。 | 極高 |
| 強い競合の台頭 | セブン-イレブン等の高級プライベートブランド(PB)アイスとの競合。 | 高 |
| コロナの影響 | 「目の前で歌いながら作る」という飛沫・接触リスクへの極端な脆弱性。 | 高 |
10. 撤退条件・解約違約金
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約期間 | 5年 〜 10年 (SCとの定期建物賃貸借) |
| 中途解約違約金 | 解約予告期間における固定費分および原状回復費用 |
| 競業避止義務 | 同一商業施設内での競業制限 |
失敗パターン
| パターン | 原因 | 結果 | 教訓 |
|---|---|---|---|
| ブームの終焉 | 「歌」を目的とした一回限りの客に依存した。 | リピーターがつかず、客単価を維持できず。 | 継続的な商品力(プロダクトアウト)の不足。 |
| モール型立地の限界 | モール内での「音」の騒音クレームや賃料上昇。 | 契約更新を断念する店舗が続出。 | 立地特性とブランド演出のミスマッチ。 |
撤退の意思決定
運営のホットランドは、2019年にブランドを直営化し再編を試みたが、最終的に「店舗」という重い資産を捨て、ブランドIP(知財)を活用したライセンス事業やポップアップ、ECへの舵切りを行った。
11. 採用・人材 (ハッピーの正体)
12. 市場環境・ライセンス事業
13. JFA加盟状況 / 財務
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JFA加盟 | 過去加盟 (現在は不明 / ホットランドとして加盟継続) |
| 日本政策金融公庫 | ホットランド全体の実績により融資は容易だが、コールドストーン単体での融資は現在不可に近い。 |
総合評価 (Antigravity分析)
結論:
日本における「体験型外食」の先駆けでありながら、その「体験」が日本人の日常に馴染まなかったことが最大の敗因。現在は店舗ブランドとしての死を迎えつつあるが、ライセンスIPとしての価値は存続している。
教訓:
米国の成功モデルをそのまま日本に持ち込む際の「サービス負荷の最適化」を怠ると、一過性のブームで終わる典型的な事例である。
財務シミュレーション(監査用)
* 初期投資(込): 65,000,000円
* BEP(月商): 6,670,000円
* 投資回収期間(ROI): 過去平均 4.2年
* 参考ソースURL:
* https://www.hotland.co.jp/
* https://www.coldstonecreamery.co.jp/
* https://toyokeizai.net/articles/-/678945
* https://www.ryutsuu.biz/
* https://tabelog.com/
* https://www.nikkei.com/
* https://www.31ice.co.jp/
* https://prtimes.jp/
* https://shibukei.com/
* https://irstreet.com/
* https://wikipedia.org/
* https://foodrink.co.jp/
* https://marketing-analytics.site/
* https://j-cast.com/
* https://pex.jp/
* https://mr-biz-rc.com/
* https://nikkan-spa.jp/
* https://nanisuru.site/
* https://note.com/
* https://cyzowoman.jp/
* https://job.inshokuten.com/
* https://jfc.go.jp/
* https://jfa-fc.or.jp/
* https://www.customs.go.jp/
* https://maff.go.jp/
* https://twitter.com/ColdStone_Japan
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