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フランチャイズ通信簿 編集部

「月収30万円」は本当に叶うのか——教育フランチャイズの収益構造を七田式・秀英・公文で比べてみた

「月収30万円」は本当に叶うのか——教育フランチャイズの収益構造を七田式・秀英・公文で比べてみた
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date: 2026-04-20

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description: 七田式・秀英予備校・公文式の3つの教育FCを収益構造の観点で比較。「月収30万円」という目標は達成できるのか、リアルな数字から考察する。

「子どもたちの教育に携わりながら、自分の事業として稼ぐ」

教育フランチャイズへの加盟を検討する人が抱く動機は、概ねこのふたつが重なっている。ビジョンとしては美しい。しかし、数字の現実はどうか。

今回は、当社DBに収録されている七田式・秀英予備校(秀英iD予備校)・公文式の3つの教育FCについて、初期投資・収益構造・加盟後の現実を比較してみたい。

「月収30万円を稼げるか」という問いに、できるだけ正直に向き合う記事だ。

まず数字を並べてみる

| FC名 | 初期投資目安 | 加盟金 | ロイヤリティ | 対象年齢 | 教室数 |

|------|------------|--------|------------|---------|-------|

| 七田式 | 約1,000万〜2,500万円 | 非公開 | 非公開 | 0歳〜小学生 | 400教室以上 |

| 秀英iD予備校 | 約750万〜1,200万円 | 非公開 | 非公開 | 中高生中心 | 250拠点 |

| 公文式 | 約100万〜300万円(目安) | 非公開 | 売上連動(目安10〜15%) | 幼児〜高校生 | 1万教室超 |

※公文の数値は公開情報・口コミを参考にした目安。すべての詳細は本部への問合せが必要。

初期投資の違いだけでも、七田式(1,000〜2,500万円)と公文(100〜300万円)で最大10倍以上の差がある。この差は何を意味するのか。

「月収30万円」の逆算

まず単純な収益試算をしてみよう。

仮定:

七田式(月謝2.5万円×20名の場合)

| 項目 | 金額 |

|------|------|

| 月商 | 50万円 |

| ロイヤリティ(仮15%) | ▲7.5万円 |

| 家賃 | ▲10万円 |

| 人件費 | ▲10万円 |

| 教材費・その他 | ▲5万円 |

| オーナー手取り(概算) | 約17.5万円 |

20名でも月収17.5万円。 月収30万円には、生徒数35〜40名が必要になる計算だ。

公文(月6,000円×2科目=1.2万円/生徒×20名)

| 項目 | 金額 |

|------|------|

| 月商 | 24万円 |

| ロイヤリティ(仮15%) | ▲3.6万円 |

| 家賃(自宅教室なら0〜低額) | ▲0〜5万円 |

| その他 | ▲2万円 |

| オーナー手取り(概算) | 約13〜18万円 |

公文は月謝単価が低い分、生徒数を増やす必要がある。ただし自宅教室が認められているケースでは家賃コストがゼロになり、月収構造が大きく変わる。

初期投資の回収期間という現実

「月収30万円」より重要な問いがある。「投下した資本はいつ回収できるか」だ。

七田式で1,500万円投資し、月の手取りが20万円だとする。

この場合、初期投資の回収だけで 75ヶ月(6年3ヶ月) かかる計算だ。

この間、生徒数が維持できなければ回収できない。少子化・競合出店・担当講師の離職——教育FCは「人と人」のビジネスだからこそ、変数が多い。

一方、公文で200万円投資し、月の手取りが15万円なら、回収は14ヶ月で済む。

初期投資の重さは、リスク許容期間の長さを意味する。

七田式・秀英・公文、何が違うのか

単純な収益比較だけでは見えない「業態の本質的な違い」がある。

七田式——「親への訴求力」が最大の武器

七田式が他の教育FCと最も異なるのは、「親が子どもに受けさせたい教育」というブランド想起だ。

「七田式で育てた」という親の自己肯定感・コミュニティへの所属感は、他の塾・習い事にはなかなか代替されない。だから月謝が高くても顧客が来る。

ただし、これは「地域内での七田式ブランドの認知度」に依存する。都市部と地方では集客環境が大きく異なる。

向いている人:地域の親コミュニティへの強い関与意欲がある人、教育への深い信念がある人

秀英iD予備校——「映像授業」という参入ハードル低減

秀英の強みは、トップ講師による映像授業を活用することで、加盟者自身が高い指導力を持つ必要がない点だ。

中高生向けの受験対策需要は根強い。ただし、スタディサプリなどの低価格映像学習サービスとの競合は年々激しくなっている。「なぜ対面で月謝を払うのか」という問いへの答えが、運営の核心になる。

向いている人:塾業界経験者、地域の中学校・高校との関係構築に積極的に動ける人

公文——「圧倒的スケール」と「自宅開業」というオプション

公文の最大の特徴は、1万教室超という規模から来るブランド認知と、自宅教室という低コスト開業オプションだ。

副業・主婦のセカンドキャリアとして選ばれることが多く、初期リスクが最も低い。ただし1教室あたりの収益上限も低く、「事業として大きく育てる」には複数教室展開が必要になる。

向いている人:育児中・退職後など、低リスクで教育に関わりたい人、スモールスタートを重視する人

「月収30万円」は不可能ではないが、条件がある

率直に言う。

教育フランチャイズで月収30万円を達成している人は、確かにいる。しかしそれには以下の条件が重なっている場合が多い。

  1. 生徒数が安定的に35名以上維持できている(開業から2〜3年かかることが多い)
  2. 家賃コストが抑えられている(自宅教室、または交通の便が良い割に賃料の低い物件)
  3. 本部ブランドを活かした集客が機能している(地域内の認知・口コミ)
  4. 人件費が最小化されている(オーナー自身が主要授業を担当)

逆に「全部アウトソース・自分は経営だけ」というモデルで月収30万円を出すには、かなりの規模が必要になる。

最後に、私が伝えたいこと

「子どもたちの成長に携わりたい」という動機は、本物だと思う。

ただし、その動機をビジネスとして実現するには、数字を正直に見る目が必要だ。

教育FCのパンフレットには「月収〇〇万円の実績」が載っていることがある。その数字は嘘ではないかもしれない。でも、それは「上位何%の事例か」を必ず確認してほしい。

加盟前に確認すべき3つの問い:

教育FCは「やりがい」と「収益」の両立が難しいジャンルだからこそ、事前のリサーチに時間をかける価値がある。

あなたが納得して、後悔のない判断をするために、この記事が少しでも役立てば嬉しい。

*本記事は公開情報・当社収集データに基づく比較・考察です。各FCの詳細条件は変動する可能性があるため、本部説明会・開示書面で必ず最新情報を確認してください。*

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